お知らせ

2025.10.31

子どもの自学力を高めるためにできること

こんにちは。

新留です。

子どもが自分で学んでいってくれる…それって、親として、いちばん望むことなのではないかなと思うのですが、

、、、なかなか難しいですよね(笑)

中学受験を考えているけれど、受験塾でスケジュールがびっしり、管理、言われたことをひたすらこなすのみ、みたいなものが好きではなく、子どもを信頼する受験をしようと思っても、

「いや、全然やらへんやん、、、」

「誘惑に負けてばっかりやん、、、」

と仏のような親になるはずが、阿修羅になってしまい自己嫌悪、、、という方も多いのではないかなと思います。

安心してください。

ほとんど、みなさん、そうです(笑)

「あのお家のお母さんいつもニコニコしてらして、

前世はマザー・テレサ? それとも、弥勒菩薩様の生まれ変わり?」

という方も、面談などでは、悩みを吐き出しておられます(笑)

ですので、まずは、そんな自分を責めずに、見守る受験をしようと思った自分、耐えた字部分を認めてもらいたいなと思います。

信じてあげたいから、葛藤するのですよね。

有無を言わさず子どもにやらせると振り切っているのであれば、悩みません。

というわけで、今回はそんな悩んでいるときに参考になればいいなと思い、

「子どもの自学力を高めるためにできること」というテーマで書いてみました。

よかったら、参考にしてみてくださいね。

①環境をつくる

子どもの自学力を高めるために環境要因というものはとても大きいです。

大人のように「集中したいからカフェでしよう」ということも一人ではできませんし、

「ちょっと集中力切れてきたな〜息抜きに図書館にでも行こうか〜」というのもなかなかできません。

大人の方で「学びに適した環境」を用意してあげる必要があります。

その際、より高い効果を考えると、気温や湿度なども大事ですが、気をつけたいのは「音環境」と「視界のノイズ」「スマホなどの電子機器」です。

雑音の多い環境や、視界に気になるものが多い環境では、子どものただでさえ少ない注意力がより散漫になります。

ゲームやタブレット、テレビなど、誘惑が多いなか、自制心で勉強に集中というのはなかなかムリです(笑)

高学年になるとスマホを持っている子も増えてきて、それは今の時代的にしょうがない部分もありますが、

スマホなどの電子機器は「近くにある」というだけで集中力が削がれます。「マナーモードでも」です。

何時から何時はスマホやタブレットをさわらないなど、場合によっては「制約」を作っていくことも大事ですね。

勉強をするときは、必ず「見えない」「さわれない」場所に置くようにしてくださいね。

②運動する習慣を持つ

学校終わりに勉強するのってなかなか疲れるのですよね。

ですので、そもそも「体力がある」というのは大事です。

また、体力と知力には関係があります。とくに算数と読解力にその影響は大きく、試験内容が難しくなるほど、体力のある子とない子の差が大きくなります。

そして、「5分」身体を動かすだけでも、子どもの集中力は改善され、ADHDなどの症状も緩和されます。

12分のジョギングで1時間近くも能力が上がるという調査もあります。

以前、お母さんが受験生になった子どもと毎日30分散歩する習慣をつけたことがありました。

ストレス解消にもなりますし、親子のコミュニケーションにもなるとてもいい方法だと思ったので、そんな風にしてみるのもいいかもしれません

③自学のための時間を確保する

「そうはいってもなかなか時間がないのよ……」という声が聞こえてきそうな気がしますが、

これは逆で、最初は大変かもしれませんが、先に時間を確保しておくことが必要です。

特に脳にエネルギーが充電されている「朝」にその時間が作れるといいですね。

「ない」という感覚は処理能力に負荷をかけるので、時間を先につくっておかないと、常に充電やメモリが少ない状態で1日を始めるようなものになってしまいます。

遅れが出たときなどに自由に使える2割ぐらいの余白を残しつつ、「休む」時間、「遊ぶ」時間、「勉強する」時間を先につくれるといいですね。

④時間割をつくる

「勉強する」時間を先につくったのはいいものの、それだけで生産性高く勉強できるかというと、なかなか難しいものがあります。

個別で見ている子たちには時間の使い方をチェックしてもらったり、時間割をつくってもらいますが、

「何をしようかな」とならないために、処理能力に負荷をかけないために(負荷がかかると、しんどいのでやりたくないとなります)、「いつ」「どこで」「何を」するかを先に決めておきましょう。

決めておくことで、行動力を高く保ち、やったかどうかもチェックできます。

チェックのための「リスト」や、いつ、何をやるのかを知らせてくれる「リマインダー」などを活用してみるといいですね。

(今日やること「24」と表示されているとゲンナリしたりしますが、、、)

⑤テストを効果的に使う

勉強の割合はアウトプット②、インプット①ぐらいがよく、テストをした後、復習して、もう一度確認のためのテストをするのが効果的です。

ところが「テスト」というと、子どもたちの中には身構えてしまう子もいます。(いつからテストというのは重く嫌なものになってしまったのでしょうか…)

入試などの一発勝負の機会を除けば、テストというのは、本来、診断テスト、テスト販売などのように、「試してみて改善のためのデータを取るもの」という意味です。

テストというと身構えてしまうというときは「お試し」「実験」のように言い換えてみると印象が変わるかもしれません。

「勉強したから受ける」ではなく、「受けてから勉強する」ぐらいの気持ちで、少し難しいレベル感ぐらいの問題集などを選び、やってみてくださいね。

⑥時間を測る

もう、これは子どもたちには毎日口すっぱく言っていることですが、長い時間をかけたから勉強したという気にならないためにも、きちんと時間を測って、環境をつくり、その時間にやると決めていたその1つに集中するクセをつけていってくださいね。
 
「マルチタスクはただの注意力散漫」が脳にとっての合言葉。

「この時間はこれ」を決め、何だったら、紙に書いて、やってみるようにしてくださいね。

⑦フィードバックをもらう仕組みをつくる

やったら、やりっぱなしにせず、きちんと振り返りましょう。

先生というのは、正しいやり方を教え、今どういう場所にいるのかを見極め、今良いところ、直した方がいいところ、次にどうしたらいいかを指導するために存在しています。

いい先生を見つけたら、出汁だと「もうこれ以上味出ないよ……」というくらいまで、先生を利用して、利用して、利用しまくりましょう。

きちんと考えてやったなら、それはすばらしいデータと経験になりますが、てきとうにやっただけなら、自己満足になってしまいかねません。

できない自分に向き合うのはなかなかしんどいことではありますが、きちんと教えてくれる先生がいるといいですね。

⑧記録をつける

記録をつけることで、やった努力が自信になります。

いつか「なにこれ、簡単すぎる!」「えっ、こんなので間違えていたの…!?」と自分の成長を感じ、自信にするためにも記録をつけておきましょう。

問題を解く時には、まず日付を記入、手帳などにその日やったことや、その時感じたことをメモしておくのもいいですね。

⑨失敗をわらう

最後は失敗を笑うです。

バカにするということではなく、気にしないという意味で、やってしまったときは笑い飛ばしましょう。

失敗を恐れたり、失敗を隠そうとするのはその環境の心理的な安全性が低いことを示すサインです。

失敗というのは成長につきもので、失敗することで次にうまくいかせるためのデータが得られます。

そのためには大人がどんどん自分の失敗を笑いに変えていき、子どもに「失敗してもいいんだ」と許可を出せるようにしてあげられるといいですね。

僕など、子どもたちに失敗談しか言っていないですからね……ええ……

今までにした失敗や、それが今ではいい思い出になっていること、自分も今でも失敗しているし、それがあって成長しているんだよということを伝えてあげてもらえたらなと思います。

「完璧でない」と認めることの謙虚さが場の「心理的安全性」をつくり、子どもの自主性と笑顔の多い環境を引き出します。

もちろん、避けられる失敗は歓迎できませんし、それをよくがんばったねと褒めてあげる必要もないのですが、

失敗って悪いものじゃないんだ、失敗しながらやっていけばいいんだと感じられ、笑顔の多い環境をつくってあげてくださいね。

もちろん、笑えない精神状態のときもあり、個別で保護者さまからヘルプが来ることもありますが(笑)

僕の昔からお世話になっていて、尊敬する社長さんが、

高校生になって手を離れていく子どもたちとの時間を振り返ったときにおっしゃっていました。

「子育てって大変なこともしんどいこともあるし、子どもをどこまで信頼できるのかとか自分をすごく試されるんだけど、振り返ってみると、あんなに充実した時間もないんだよね」

振り返ったとき、そんな風に思えたら素敵だなと思います。

子どもたちが楽しく学んで成長し、保護者さまは、ゆるんで、笑って。

そんなひとが一人でも増えていくよう、参考になれば幸いです^^

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