こんにちは。
RAKUTOのにいどめです。
面談や送り迎えのちょっとした時など、保護者さまに、
「先生、うちの子ほんとメンタルが弱すぎて…どうしたらいいでしょう?」
と聞かれます(とくに一人っ子の男の子が多いです)。
一人っ子の男の子ではありませんが、わりとすぐにあきらめがちな僕は、
「男の子って…そうですよね(ニコッ)」
と返すようにしているのですが、トレーニングの甲斐あり、以前よりは、多少マシになってきているかなとは思います(おそらく)。
「粘り強さ」や「忍耐力」というのは鍛えられるのですね。
そこで、今回は、『粘り強い子になる!3つの育て方』としてまとめてみました。
「ダイエット」「失敗」などの言葉に、ドキッとする方には、
少し耳の痛い話があるかもしれませんが(先に謝っておきますね。ごめんなさいm(_ _)m)
よかったら、参考にしてみてくださいね^ ^
「粘り強さ」「忍耐力」「意志力」「夢を叶える力」…
いろんな言い方があるかと思いますが、どれも、自分のやりたいことをやっていくために非常に大切な力です。
どんなに好奇心やセンスがあっても、すぐにあきらめていては芽は出ません。
何かを始めて、最初はスルスルと成長していたとしても、どこかで必ず成長スピードは鈍り、なかなか成長を感じられないしんどい時期が来ます。
どんなに素敵な夢を思い描いていても、行動が伴わなければ、何も現実にはなりません。
大事なのは「続けられるかどうか」なのですね。
「粘り強さ」や「忍耐力」「意志力」「夢を叶える力」というと、漠然としているので、ここでは、3つの力に分けてみます。
①やる力
②やらない力
③描く力
これらを意識して鍛えることで、「粘り強さ」や「忍耐力」がつき、目標達成力というようなものも身についていきます。
①「やる力」を鍛える
1つ目は「やる力」です。
これは、何かを決めたら、そこに集中することができる力です。
先延ばしや言い訳をせずに、しっかりと目標にとって必要なこと、やるべきことをやっていく力ですね。
これを鍛えるには、「毎日やることを決める」「ルーティンを決めて守る」ことが効きます。
その際のポイントは、「きちんとやることを明文化、数値化する」こと。
料理で考えるといいのですが、献立のようなものがあり、その分量の通りにつくるから、ちょっと薄い、ちょっと辛いと感じた時に、次回、分量を変えて調整したりすることができます。
明文化、数値化し、「基準をつくる」から、できた、できなかったのチェックや傾向の記録、分析ができるようになります。
それがないと、「なんとなく」やった、やっていない、できた、できていない、になってしまうのですね。
社会心理学の調査で、
「ダイエットするには、自分の体重をきちんと知って記録すればいい」
というのがあるのですが(これを利用した『レコーディング・ダイエット』というのが、むかし流行りましたね)、なるほどと思い、
「気心の知れたダイエットに失敗し続けている友人女性」の何人かに、あ〜なんかダイエット諦めてきた気がするなと感じた時に、失礼を承知で「体重測ってる?」と聞いてみました。
すると、おもしろいことに、
「最近、体重計に乗っていない」と言ったり、
「体重計を隠して視野に入らない」ようにしていたり、
「体重計の電池が切れている」などと言い出したりしたのですね。
「なるほど、社会心理学すごい…!!」
とエビデンスとしては少ないですが、納得と思った出来事なのですが、「数字を知る」というのは大事なのですね。
なお、この「体重測ってる?」調査ですが、もれなく、「嫌われる」という特典が付いてきたことはここに書いておきたいと思います。
「毎日やることを決める」「ルーティンを決めて守る」
これらは、勉強以外の生活習慣でも決めておくと自然と鍛えられます。
僕自身も現在いくつかやっていること、
「くつを揃える」
「毎日トイレ掃除をする」
「朝と夜にストレッチをする」
「1日1冊本を読む」
「1週間に2000字のアウトプットをする」
などがあるのですが、
「ちょっとめんどくさいけど、意識してやればできる」というレベルが設定のポイントです。
「意志力は筋肉のようなものである」
とは心理学者のロイ・バウマイスターさんの至言ですが、
「ちょっとがんばればいける」ということを決めて、続けることで、お子さまの「やる力」は筋肉のように鍛えられます。
②「やらない力」を鍛える
「やらない力」は「自制心」や「大事なことを優先する力」と言い換えることもできます。
これらも、「やる力」とは逆、「やらないことを決める」「ルーティンを決めて守る」で鍛えられます。
その際のポイントは、同じく、「きちんとやらないことを明文化、数値化する」こと。
「やらない力」を鍛えることで、「やる力」もアップします。
また、個人的な話ですが、
1年以上前に、いろんなアスリートの本や栄養の本を読んでいて、思い立ち、
「パンを食べない」
ということに決めました。
現在のRAKUTO箕面校の1階には、美味しいパン屋さんがあり、
店長さんに会うたびに「どめさん(そう呼ばれています)、最近、来てくれないじゃないですか〜」と言われるのですが、
パン屋さんを前に「パン食べないようにしてるんですよ」とは言えず、笑顔で「みんなに言っておきますね〜」と言い、心の中で「ごめんなさい…」と唱えております。
ただし、「やらないこと」は制限しすぎるとしんどくなってしまうので、「ほどほど」にすることが大事かなと思います。
僕も、
「近所の美味しいパスタ屋さんのセットで出てくるバケットはオッケー」
などというゆるゆるな設定にしています。
子どもたちには、簡単にできることとしては、勉強をする時は「タイマー」をセットし、
「いまやること、いまはやらないことを決める」、「いまやること以外のもの」や「気の散るもの」を視界に入らないところに「隠す」ということをするように言っています。
お菓子を引き出しの中に入れておくだけで、机の上に置いておいたときよりも消費量が「3分の1」になったという結果もあるそう。
ぜひ、「ちょっと難しいこと」「ちょっといつもやっていることとちがうこと」など、「やらない力」を鍛えるためにやってみてくださいね。
③「描く力」を取り戻す
「夢見る力は夢を叶える力」だと思っているのですが、
こうなりたいという「目的」を持つことで、ラクな方や、一時的な快楽などに流されそうな時に、スッと元の道に戻って来られたり、苦しい時にあきらめない力が身につきます。
またまた、個人的な話になりますが、
高校生のときに「塾の先生」になろうと決めました。
家と学校につづく「第3の場所」としての塾や、そこにいた先生たちがすごく好きで、僕もこんな場所をつくりたいな、こんな人たちになりたいなと思ったのがきっかけです。
ですが、一つ、大きな問題があったのですね。
「ものすごい人見知り」
だったのです。
恥ずかしかったり、人目を気にしすぎて、全然話しをすること(とくに女性と)ができなかったのです。
そんなことでは、保護者さまとお話しできません。その恥ずかしがりやっぷりでは、子どもたちの前に立って授業をすることも危うい…。
しかし、塾の先生になることは決めています。
そこで、3つの段階に分け、一つひとつクリアしていこうと決めました。
1段階目「人に慣れる」
2段階目「サービスについて学ぶ」
3段階目「自分の理想の場所をつくる」
まずは、1段階目、人に慣れなきゃ始まりません。
そこで、塾で教える前、人に慣れる練習として「1年、スーパーで働こう」と決めました。
それも、スーパーの品出しだと、人と面と向かい合わなくていい、冷蔵庫の方を見ておけばいい、夜だと人もそんな来ないだろうと考えました。まだ、レジ打ちさんなどに比べるとハードルが低そうに感じたのですね。
それも、あまり知っている人の来なそうなスーパーという念の入りようです。
なぜか、同じスーパーのおばちゃんたちに可愛がってもらえたのがいい思い出です。
2段階目「サービスについて学ぶ」
次に考えたのが「サービスについて学ぶこと」。
塾で子どもたちに教えるだけでなく、将来、自分の場をつくることを考え、きちんとサービスについて学ばないといけないなと思っていました。
1段階目の「スーパーで人に慣れる」の時期をクリアしたあと、思ってもいなかった素敵なご縁というギフトも得た僕は、ようやく塾で教えることをスタート。
と同時に、サービスを学ぶため、最初はホテル(まずはいろんなひとを知るため)、その次、フレンチレストラン(きちんとしたサービスを学ぶため)と期間を決めて働きました。
かなり肉体的にもしんどかった時期ですが、人にはすっかり慣れ、さらに、すばらしい先輩や友人と出会えるという機会に恵まれました。
3段階目「自分の理想の場所をつくる」
段階を経ていると、ありがたいことに、ご縁で、いまのRAKUTOをやるというチャンスをいただきました。
ここまで来ると、ほとんど奇跡。そして、今になっています。
長くなりましたが、「塾の先生になりたい」という「目的」を持つことで、苦しくて諦めそうになるときも「全部そこにつながっている」と思い続けられました。
僕自身は、本当にやりたいことをやれるようになりまで10年かかりましたが、子どもたちには、もっと早く、何か自分のやりたいことを見つけ、どんどん夢を叶えていってもらえたらなと思っています。
まずは、
「やることを1つ決める」
「やらないことを1つ決める」
(明文化、数値化をお忘れなく^ ^)
「できたかできなかったかを記録」、
習慣になると言われている「21日間続けてみる」
(記録が途絶えても、気にせず、再チャレンジです^ ^)
よかったら、やってみてくださいね。
子どもたちが今のすばらしいまま成長し、イキイキした瞳の大人になってくれますように。
(新留裕介)