素材が大切

こんにちは。

新留です。

若い頃、お世話になっているメンターに、お祝いとして、お寿司に連れて行ってもらいました。

もちろん、普段、自分が行くような「回るお店」や、「立って食べるお店」ではありません。

「カウンターの」

「メニュー表はなく、おまかせのみ」

という、初めてだと、きっと財布の中身を心配し、ドキドキしてしまうようなお店です。

「こんな仕事終わりで、荷物がやたら大きな人間が来ていいのだろうか……?」

「何なら、シャワーとか浴びて、きれいめな服を着て来たかった……」

品のあるお店に、オーラのあるメンターとモサっとした自分。

かなりの恥ずかしさを感じながらも、とても楽しみに、カウンターに座り、お寿司を待っていました。

大将は、銀座の名店出身という本格派の「江戸前」をにぎる職人。

所作の一つひとつが美しく、

その動きの繊細さとなめらかさ、出来上がるお寿司の美しさにうっとりしてしまいました。

そして、見た目の美しさだけではなく、にぎる一品一品が、本当においしい!!!

大人になり、お寿司のおいしさがわかるようになり、お店にも食べに行くことはありましたが、いままで食べていたのは何だったんだ!? というくらいのおいしさに、

「うわっ……」

「なんだ、これは……」

「う、うますぎる……」

という偏差値3くらいの言葉しか発していませんでした。

大将は目の前で、品のあるお寿司を、あまり品のない会話をしながら、

一品一品、本当に手間暇をかけ、

こだわりの塩や醤油など、どうやって食べるのがおすすめなのかを含め、ていねいに教えてくれます。

間には、

「昨日、行きつけの(たぶん、夜の)お店でおいしいエビマヨの作り方教えてもらったんですよ〜」

なんて言いながら、昨日、習ったばかりのエビマヨを出してくれたりし、

また、これが今まで食べたどのエビマヨよりもおいしいという……衝撃……。

おいしさだけでなく、出す順番や演出にも意図やストーリーが感じられ、その芸術性にも感動しっぱなしでした。

大将に、思わず、

「今まで食べたお寿司というか、人生で食べたもののなかで、いちばんおいしいかもしれないです」

とまで言ってしまいました。

お寿司というと、シャリの上に、魚介類などが乗っているというシンプルな料理ですが、

「何でこんなにおいしいんですかね?」

と聞いてみると、ネタの良さはもちろんのこと、

それを活かす食べ方や出し方、見せ方など、ものすごくこだわりや技術があるそうなのです。

できるだけ「変なこと」をせず、

いい素材の「本来持っている良さ」を損なわないよう、活かすよう、徹底的に考え、工夫されていたのですね。

すばらしいお店との出会いによって、お寿司って、

「最高の素材を、最大限に活かして握ること」

が大事なのだなと思ったのでした。

これって、子どもたちの教育でも同じだなと思います。

「子どもたちの本来持っている才能や適性」、「好き」や「得意」を活かすこと。

合っていない方法でやるのではなく、

本来、自分が自然にできるようなこと、自然にやっているようなことを活かして学んだ方が、圧倒的に早く、そして、何より、楽しく学べます。

あんまり楽しそうじゃない時、

やっているのになかなか伸びないという時。

お寿司にソースをかけるような、「本来持っている素材の良さ」を全然活かせていない状態になっているのかもしれません。

やることは、課題の量を増やすことや難しい課題をやること、

取り組む時間を増やすことや習い事を増やすことではなく、

このお寿司やさんのように、

「持っている良さや才能を見つけてあげること」

「持っている良さや才能を損なわないようにすること」

「持っている良さや才能を最も活かせる形を見つけてあげること」

だったりします。

学校で評価されるのは、おもに「言語的知能」や「論理的知能」と呼ばれるものですが、子どもの才能は、それとはちょっとちがう方にあるのかもしれないのです。

「本を読むのが好き?」

「なんで?といっぱい質問してくる?」

「絵を描くのが好き?」

「気づいたら体を動かしてる?」

「一回聴いた音楽を、すぐに再現することができたり、よく歌ってる?」

「いつも、まわりにお友達がたくさんいる?」

「図鑑や電車の時刻表が好き?」

「1人で黙々と何かをやるのが好き?」

大切なのは、その子の良さや才能は何なのか?

他の子と比べて、「どれくらい賢いのか」ではなく、

その子は「どんな風に賢いのか」?

ひょっとしたら、ものすごくいいものが、ただ活かせていないだけかもしれません。

以前、デンマークまで現地の教育の見学に行っていた知り合いが、現地でこんなことを聞かれたそうです。

「自分の好きなことは何なの?」

「自分に向いていることは何だと思う?」

「自分が社会にいちばん貢献できることは何だろう?」

誰かとの比較ではなく、「自分」は何を持っているのか。

「子どもの好きなことは何だろう?」

「この子に向いていることは何なのだろう?」

「この子は将来、社会でどんな風に活躍するのだろう??」

そんな風に見つめていきたいですね^^

P.S.

そのお寿司やさんですが、その時、メンターから「今度は自分で大事な人を連れてきてあげるんだよ」と言われ、後に、奥さんを連れていき、大将に、「以前、今度は自分で来ますと言って、ようやく来れました」と言ったところ、完全に忘れられていました。。。ええ。。。

「こうしたい」と現実のズレ

こんばんは。

新留です。

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A日程 理科満席、算数、作文残席わずか、

B日程 算数、社会残席わずか、

C日程 作文 残席わずかです

いい夏にしましょう^^

(いただいたご感想より)

・去年、受けてすごく為になったから今年も受けたいって言っています(作文)

・行ってよかった。学校で面積と体積ができるようになったと言ってました(算数)

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突然ですが、蕎麦が好きです。

時間がある時はお昼ご飯に蕎麦を食べたい人なのですが、

個人的に、以前から、お蕎麦屋さんで気になっていることがあります。

「なぜ、あたたかいお茶を出すのだろう?」

真冬ならまだしも、あたたかくなっても、最初にあたたかいお茶を出されることが多いのですよね。

年齢層的にあたたかいお茶の方が好まれる年代の方が多いからそうしているのか分かりませんが、

あたたかいお茶を飲みたいという気持ちが5年に1度くらいしかわかない民としては、

いつも冷たいお茶かお水にしてほしいな……と感じています。

こういう風になかなか自分の思っている通りにいかないことや、

お店側が「意図したこと」と相手が「受けとっていること」にズレがある時ってありますよね。

RAKUTO箕面校はただいま絶賛夏の面談中なのですが、

保護者さまと、そういう親が感じていることと、子供が受け取っていることの「ズレ」の話をすることも多いです。

そして、そのズレが原因で、家族仲が良くなくなったり、子どもの笑顔が減ったり、パフォーマンスが落ちたりすることもあるのですよね。

こんな話があります。

海外のマインドフルネスやウェルビーイング、パフォーマンスの最大化についての研究の第一人者である方が、日本企業の管理職向けのセミナーの中で、

「最近、考え方を変えたことはありますか?」

と質問したところ、一人の男性が手を挙げました。

聞いてみると、

その男性は趣味でバスケットボールチームのコーチをしていたそうなのですが、

ある時、チームから子どもたちがどんどんやめていったそう。

「何かおかしい……」

そう思っていたところに奥さまから痛い言葉がありました。

「あなたって最悪のコーチね。怒鳴ってばかりいて……楽しくやらないと、子どもたちがついてくるわけないじゃない!」

その男性の指導はというと、

ミスした子を怒鳴り、恐怖を与えてがんばらせるという「昭和の指導方法」でした。

その結果、怒鳴られた子は怖がり、他の子たちも、それを見てバスケットボールを楽しめなくなってしまうという状況になっていたのでした。

「いいチームをつくり、試合で勝つ」という「意図」はよかったのですが、そこに伴っている「行動」がよくなかったのですね。

怒鳴っているのはわかっているのだけど、

なぜ、自分はそうなるのかがわからない……そんな状況だったそう。

そこで、専門家でもある講師といっしょに心のなかを見ていくと、

「自分が厳しい環境で育てられてきて」

「子どもは厳しく育てるものだ」

「厳しく育てるからこそ成長する」

という自分の「認識」のクセを見つけられたのだそう。

そして、そこから、

認識のクセを修正するため、自分のいつもの「行動」の流れを書き出し、

「意図」と「行動」を望む結果に合ったものに変えていったそうなのです。

その結果、どうなったか。

チームの雰囲気はよくなり、成績もアップ。

その男性もフラストレーションから解放されたのだそう。

この男性のように、

こうしたいという「意図」と実際にやっている「行動」がズレているときってあります。

勉強でも、

うまくいっていないときというのは、大抵、本当は「選択」をし、少ないものに「集中」してやらなくてはいけないのに、

うまくいかないときほど、不安で行動を増やす方にしていったりします。

でも、不安で選んだものって、大抵、本来の意図からズレているものだったりしますし、

不安でやっていることってパフォーマンスも良くないのですよね。

パフォーマンスを発揮したい場合、

ポジティブな感情とネガティブな感情の割合は「3:1」以上が良いというのがわかっています。

ポジティブの割合が「3」を下回ると、「停滞」や「失敗」のサイクルが回りだすということがわかっているのですよね。

きっと、

「お家での割合ってどれぐらいだと思いますか?」

と聞かれたと想像すると、

「うむ……!?」

と微妙な空気になったりする方もいらっしゃるでしょう(笑)

僕もそうですが、「昭和」の世代って、ネガティブ比が高いのですよね(笑)

ジャンプ世代などもあるのか、気合とか根性とかが好きだったりします。

でも、子どもたちは「平成」生まれであったり、下手をすると、「令和」生まれなのですよね。

そして、

30年、40年前というのは心理学も、脳科学も全然研究が進んでいなかったり、

下手をすると、そんなことを考えたことすらなかったような時代だったりします。

今やられている学習法なども、その時代からほとんど変わっていなかったりします。

なので、

僕らの「認識」自体を、最新の研究結果を踏まえ、「平成」「令和」へと、アップデートしていかないといけないのですよね。

なんだか上手くいかないなというとき、

「意図」と「行動」にズレがあるとき。

そもそもの「認識」が昔、自分がされたことに引っ張られたままになっていないか。

昔から、そういうものだとされてきたものからアップデートされず、そのままになっていないか。

定期的にチェックしてみるのもいいかもしれませんね。

もうすぐ夏休みですが、

いい夏になりますように^^

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A日程 理科満席、算数、作文残席わずか、

B日程 算数、社会残席わずか、

C日程 作文 残席わずかです

いい夏にしましょう^^

(いただいたご感想より)

・去年、受けてすごく為になったから今年も受けたいって言っています(作文)

・行ってよかった。学校で面積と体積ができるようになったと言ってました(算数)

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比べる? 比べない?

こんにちは。

新留です。

昨日のこと。

6年生の子が自習の時間に、去年受けていたクラスの問題をやりたいということで用意したところ、

他の子たちにもその輪が広がり、どんどん問題を解いていっていました。

解いたものの丸つけをし、

去年の自分の点数と比較。

毎年、問題を作り替えていて、今年は去年より少し難しめに作成していたのですが、

子どもたちは、

去年よりも大きく成長した自分、

あまり成長していないのでは? という自分(もちろん成長しているのですが)に一喜一憂していました(笑)

今の自分は成長しているのだろうかと不安になることもあるかもしれませんが、

去年の自分より成長しているのを実感し、

目標にどれくらい近づいているのか、

まだ距離があるのか、がんばらないといけないのかを感じてもらえたらなと思います。

さて、中学受験を考えている人は、

中学年になってくると、「テスト」というのを受けることが多くなってくると思うのですが、

「テスト」というのはものすごく重要なものです。

でも、テストが好きな子ってあまりいないのですよね。

(まれに好きでそれは優越感を感じたり、マウントを取れるからという子もいるかもしれませんが、その心理などに関しては今回は割愛します)

おそらく、

「評価されるもの」というものがあるのだろうなと思います。

でも、本来、テストというのは「不安」を煽ったり、「罰」を与えたりするものではないのですよね。

不安やストレスは学習能力を大幅に下げます。

あくまで、どんな状態かチェックするためのものなのですよね。

なので、

保護者さまには、もし自分が不安になりやすいと感じるなら、

親子関係が悪くなりそうなら(笑)

子どもに早くからテストや模試を受け始めないようにと伝えています。

そして、

テストを受けたとしても、その後の「結果」や「成績表」というものも使い方に注意が必要で、

成績表によっては情報が不十分で、なぜ間違ったのか、具体的に、どこを、どう修正すればいいのか、ということを教えられず、

合計点が良かった、悪かった、目標にはどれだけ足りません、ということが書かれているだけのものもあります。

「学習→テスト→フィードバック→練習」

というのは成長のための鉄則ですが、

テストは「理解度を知るため」、「修正点を見つけるため」のものであるという認識、

テストを受けても、そのままにしておくのではなく、

間違いを分析し、基礎を確認し、クセを修正し、

できるようにするためにくり返していくことで力がつく、という意識の持ち方が大切です。

テストは、

「僕は、私はどんなものだ」というセルフイメージを押しつけたり、

「間違えることはよくない」とマインドセットを硬くしたり、ストレスになったりするものではない。

そんな考えが広まっていけばいいなと思います。

そして、

そういうことを知っている先生、

そういう使い方をしている先生が増えて、そういう先生たちといっしょに働いていけたらなと思います^^

どんな時に変わるか

こんにちは。

新留です。

昨日は結婚記念日でした^^

夜は行けなかったため、

仕事前に宝塚ホテルでランチを食べに行き、

奥さんと1年間ありがとうとお祝いをしました。

美味しいご飯、素敵なスタッフさんに囲まれ、

楽しい時間でした。

(お昼からガッツリと食べたので眠気がすごかったですが…笑)

思えば、

まわりから結婚しなさそう、できなさそうと思われていたのが結婚をして、

夜も深夜まで働くのが普通だったのが早く帰らなきゃとなったり、

季節のイベントなどに無頓着だったのが(多少)気にするようになったり、

いろんなことが知らないうちに変わったのだろうなと思います。

本当にありがたい話です。

そこには、

多少のプレッシャーを感じたのもあるかもしれませんが(笑)

自分がお仕事も人間関係もうまくいっているまわりの素敵な方を見て、

「そういう風になりたい、ならないと」

と思ったというのが大きいのだろうなと思います。

言われても、

自分ごとにならないと変わらないし、

変わったとしても人に合わせて作った自分になるだけ。

子どもが何だかまだギアが入ってこない、

言ってることとやっていることが一致していない。

そんな時は、まだ、その時期になっていないのかもしれません。

そして、

まわりが「そんなものかな」という目で見ていたりするのかもしれません。

まわりの見る目は、

その子のイメージをつくります。

「やる気」より「その気」。

僕がいろんな素敵な方たちにしていただいたように、

すばらしい可能性、

いい未来を見ていってあげたいなと思いました^^

おいしいサラダをどうぞ。

春期講習2023のお知らせ

ただ知識を覚えるのではなく、

「なんでだろう?」

と仮説を立て、ディスカッション!

学んだことを実際につくってみて、

体感的に学んでいくから楽しいし、

記憶にも残るRAKUTOの季節講習。

学ぶことが好きに、

そして、どんな時代でも自分で学んでいける子になるために。

そのためには、

勉強の始め方、学び方……

いい種のまき方が大切。

今回の季節講習は、

国語、算数、理科の3教科で開催します!

「勉強って楽しい!」

そんないいスタートの春になりますように^^

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※お申し込みは申し込みフォームよりメールにてお申し込みください(24時間受付中)

(学年など必要事項をご記入の上、お問い合わせ欄に「春期講習」と「ご希望の日程(A日程、B日程)、教科(国語、算数、理科)」をご記入ください)

※円滑なやりとりのため、メールでのお申し込みのみとなっております。ご質問などもお気軽にお寄せください

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※A日程、B日程ともに同じ内容となっております

※「どの教科を受講したら?」と気になった際はご相談ください

※高学年講座の時間割は別途ご連絡させていただいております

※お昼を挟んで受講される方は教室で昼食をとることができます

※春期講習期間中、通常授業はお休みです

【対象】

小学校全学年

【受講料(1教科:60分×4コマ】

RAKUTO生11,000円(税込)

一般生13,200円(税込)

※別途、各教科教材費として1,650円(税込)がかかります

※高学年講座は教材費が異なります

【お申込方法】

申し込みフォームよりメールにてお申し込みください(24時間受付中)

(学年など必要事項をご記入の上、お問い合わせ欄に「春期講習」と「ご希望の日程(A日程、B日程)、教科(国語、算数、理科)」をご記入ください)

※円滑なやりとりのため、メールでのお申し込みのみとなっております

【お申し込み後の講座キャンセルについて】

お席の確保と教材の準備がございますので、お申し込み後のキャンセルはご容赦くださいませ。

キャンセルの際の料金は以下のようになります。

開催1週間前〜2日前まで:テキスト・教材費を頂戴いたします。

前日・当日のキャンセル:受講料、テキスト・教材費全額を頂戴いたします。

【お問い合わせ】

・気になる点、ご不明な点などございましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にお寄せください。

お問い合わせフォーム

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「知るって楽しい。考えるって面白い。そして、できるようになるってうれしい」

そんな春になりますように!

「合っていること」と「やらされること」

こんにちは。

新留です。

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まもなく、RAKUTOの春期講習の募集を開始します!

今年は3/29,30のA日程、3/31.4/1のB日程の2つの日程になります。

今回は、国語「言葉力のアップ」、算数「規則性と周期性」、理科「電気の不思議」の3講座です。

(読解力や中学受験のための高学年用講座もございます)

お楽しみに!

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このところ、2,3年生の保護者さまから問い合わせや体験などをよくいただいています。

RAKUTOでいうと、ホップクラスやステップAクラスという時期(その子に今、合ったクラスというのは違いますので大体ですが)。

ホップクラスからステップAクラスへの慣れというのが子どもたちが体感する壁の一つだったりするのですが、

大きく成長する時期であり、つまづきやすい時期でもあるのですよね。

年中さん、年長さんから通っている子たちなどはステップAクラスには早ければ新3年生から入ったりしますが、

ちょうど2、3年生というと思考の発達段階でいう「具体的操作期」。

目に見える具体的な物を使って理解し学んでいく時期であり、

抽象的なことを学び出したりするのに、まだ発達段階的には難しかったりと、「合っていること」と「やること」にズレがあったりするのですよね。

ですので、理解にも、すんなりできる子と、なかなか体感として理解できなく気持ち的に「わからない〜」とネガティブになってしまう子が出てきます。

視覚的な子や、言語にあまり興味がない子、語彙が少ない子などだと特にその傾向が強くなったりします。

段々と、自分の頭で考え、自分で学べるようになってきますが、やり方を間違ったり、早くから難しいことをやったりしちゃうと、

ネガティブなことにもなったりします。

才能に頼ってきた子なども苦労したりますが、ここで腐らずに、粘り強さなども身につけていくことが大事だったります。

みんな成長の時期や強みというのはちがうので、その子らしさを尊重したやり方でやっていってあげたいなと思います^^

自分で乗り越える大切さ

こんにちは。

新留です。

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来週より、RAKUTOの春期講習の募集を開始予定です。

今年は3/29,30のA日程、3/31.4/1のB日程の2つの日程となっております。

もう少々お待ちくださいませ^^

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先日のこと。

ある男の子から、

「ぜんぶ覚えてきたで〜」

と声をかけられました。

ステップクラスになると、

語彙を積極的に増やしていきたいため、

ことわざや慣用句、四字熟語、類義語や対義語を覚えていくのですが、

ことわざの覚えるものを買って、ぜんぶ覚えてきたというのです。

前の週に、

「全然知らない、、、」

とショックを受けていたのですが、そこで終わらず、

やってみようと修正してきたのです。

もちろん、1回やっただけや、1週間で覚えられるものでもないのですし、

本人が思っていたよりは覚えられていなかったとは思うのですが、

前回とは大違いな結果。

その後の授業の様子を見ていても、

大きな成長があり、

やったら変わるんだなという実感があったようでした。

種を撒いたとき、

すぐに芽が出る子も、少し時間が経ってから芽が出てくる子もいますが、

何人かの子に徐々に火がついていっているのを見られてうれしいです。

言葉というのは「考える」、「読む」の基本となるもの。

自分の成長段階、自分に合った学び方で、

じっくりと力をつけていってもらえたらと思います^^

「逃げ恥」と「呪い」の話

こんにちは。

新留です。

Netflixに『逃げ恥』(逃げるは恥だが役に立つ)があるのを知り、先々週くらいからコツコツと見始め、ようやく、昨日、スペシャルまで見終わりました。

『逃げ恥』というと、社会現象になっているときはまったく見ておらず、
(テレビがない生活を10年以上続けていたので)

2020年の年末ごろにAmazonプライムかどこかに出てきたのを目にして、たまたま見て、どハマりしてしまいました。

2021年のお正月のスペシャルが見たい、テレビがない、ああ、どうしよう……となり、『逃げ恥』を見るために10年ぶりくらいに漫画喫茶に行くぐらいに……(笑)

当時は本編で毎話泣いていましたが、

ひさしぶりに見ると、

当時は社会問題を盛り込みすぎてお腹いっぱいだなと感じたスペシャル版がすごく今の自分に響き、見終わった後、

「いや、よかった……」

「ほんまに、よかった……」

とブツブツ言っていました(笑)

ドラマや小説など、自分のライフステージなどによって、響くところが変わるのがおもしろいですね。

そんな大好きな『逃げ恥』なのですが、

その中で、アラフィフで仕事をバリバリしている独身の石田ゆり子さんが、自分に突っかかってくる若い女性に言うセリフがあります。

私たちの周りにはね、たくさんの呪いがあるの。
あなたが感じているのも、そのひとつ。
自分に呪いをかけないで。
そんな恐ろしい呪いからは、さっさと逃げてしまいなさい。

これは嫉妬し、「若さ」に価値を見出す女性に向けたセリフですが、

こういう「呪い」というのは、教育業界でも、まわりにたくさんあるなと思います。

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「いついつが大事な時期」

「急がないと間に合わない」

「もう、みんなは始めている」

「なになにちゃんはもうこんなことをしている、できるようになっている」

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でも、それって本当なのでしょうか?

そうじゃなきゃダメだったり、ムリなのでしょうか?

そういうことを話すときって、

その子自身のことを見ているのではなかったりするのですよね。

人にはそれぞれ才能の形も、学びやすい形も、伸びる時期もあります。

競争社会に生きていると、自然と比べるようになってしまいますが、

比べるというのは、落ち込むためのシステムで、

比べるときというのは、基本的に落ち込むために比べているのですよね。

そして、その世界にどっぷり浸かっていると、

安心や安全のなかでいることが難しかったり、

無意識に、落ち込むための情報集めに走ったりします。

「比べる」って、基本、「落ち込む」や「不安」とセット。

例えば、

僕のような状況だと、

平匡さんと比べて、

星野源さんと比べて、

風見さん(イケメン役の大谷亮平さん)と比べて……

というような感じだと落ち込むに決まっています(笑)

なぜか、比べるときって、

石田ゆり子さんと比べて、

ガッキーと比べて……という風には比べないのです。

属性があまりに違うので。

『逃げ恥』を見ながら、まわりにある呪いについて、何だか考えさせられ、

誰かと比べてどれぐらい賢いか? ではなく、

その子はどんな風に賢いか?

そういう視点で、これからもやっていきたいなと思ったのでした^^

学び方を変える時期

こんにちは。

新留です。

先週より、新しいクラスが始まりました。

ホップクラスから、ステップクラスへ。

ステップクラスから、ジャンプクラスへ。

勉強のやり方も変わるので、子どもたちはちょっとよそよそしかったり、戸惑ったりしています。

いちばん大きな変化があるのが、ホップクラスからステップクラスへ変わったときです。

「考える」時期のスタートなので、

今まで歌で学んだり、体感で学んでいたのが、

自分で読んだり、図にしてみたり、調べたり、という風に変化していきます。

初回の授業、

子どもたちは戸惑いながらも、

「わからない〜」

「これ、おもしろいな〜。次のもやろうよ」

という子など様々で、

ここはちょっと苦手そうだな、

ここに興味や才能がありそうだな、

など、

こちらは事前に想定していた通りのことや、

意外にやってみてすぐに順応しているしおもしろがっているな、などみんなの反応を見ています。

これから、どうみんなが試行錯誤しながら成長していくのか楽しみです。

さて、

ステップクラス以降は、言葉を理解しながら意識的に増やすことをしてきますが、

語彙力というのは本当に大事になってきます。

事前に、おすすめの本なども共有させてもらい、

「早速買いました〜!!」

というご報告もたくさんいただいていますが、

考える前に、まずは言葉を、単語を知っているということが大事なのですね。

読書の第1段階は「単語の識別」です。

英語や外国語で考えるとイメージしやすいですが、

単語がわからないと、その文が何を述べているのかがわかりません。

大人でも、知らない単語だらけの英文や洋書だと読む気がなくなってしまいますが、子どもにとっての日本語も同じなのですよね。

音読が苦手という子もいますが、眼球運動に問題がある、という場合も考えられますが、ほとんどの場合は、

「読む単語が難しいから注意がそれてしまう」

ということが原因なことが研究でわかっています。

授業でもどんどん新しい題材にふれていきますが、

お家でも、絵本や漫画など、どんなものでもいいので、まずはいろんな言葉や単語にふれていってもらえればと思います。

ホップクラスの時期、6歳〜10歳くらいになると、

やさしいものでもいいので、自分で、毎日、本を読む習慣がついていくといいですね。

といっても、最初は自分で読むのが難しいという場合もあると思うので、

そういう場合は、最初の方はまわりが読んであげても大丈夫です。

人と一緒にやるのが好きな子や、音の方が入りやすい子もいるので、

学びやすい形で、この時期に、いろんな言葉に、好きな本に出会うという経験をしてもらえたらなと思います。

YouTubeやゲームなど、誘惑も多いので、

習慣化するためには、

「毎日20時からは読書の時間で、リビングで、みんなで好きな本を読む」

など、時間と場所をブロックすると、できたかできていないかがわかりやすいですし、続けやすくなります。

いろんな形で、そして、楽しみながら、家族で言葉にふれる、本にふれる経験をしていってもらえたらなと思います。

新しいクラスのこの1年で、子どもたちの語彙力、読解力がどんな風に変化していくのか、楽しみです^^

カラフルでいろんな媒体からの情報が。すばらしいです^^

脳にとって力になるか、邪魔になるか

こんにちは。

新留です。

少し前のこと。

数年前からいろんなことを教えていただいている方に、

「今年はどこどこの方角にあまり背を向けて座らない方がいいよ」

ということを教えていただきました。

理由は聞くのを忘れてしまいましたが、そうなのか! と思い、

調べてみると、ちょうど家の書斎の椅子がそちらに背を向ける配置に。

これは変えようと(意外に素直なところもあります)、

すぐに机と椅子を移動させ、部屋を新しい配置にしました。

何だか気分もいい感じです(笑)

果たして机と椅子の向きがどう影響するのかはわかりませんが、

環境というのは集中力や吸収力に大きく影響します。

視覚的に散らばった環境のなかでは気が散ってしまいますし、イライラし、集中することは難しいでしょう。

基準は、

「シンプルで明確か」

いらないものが少なく、整っていて、そこは何をする場所なのかがわかるといいですね。

子どもは5,6歳で2つ、7〜9歳で3つ、10〜12歳で4つなど、

まだまだ頭の中で処理できる指示の数が少ないというのもあり、

余計なものはなく、どこに何があるのかがすぐにわかる環境の方が気が散るのを防げます。

学習する場所にテレビやゲームがあるのはきびしいでしょうし(僕なら100%誘惑に負ける自信があります)、

椅子なども長時間座っていられるもの、姿勢が良くなるものの方がいいですね。

もっとこだわると、学習に適切な室温や湿度などもあります。

僕も教室では見ていても、さすがに自宅ではそこまできびしく見ていませんが(笑)

どこまでこだわるのか、こだわれるのかはそのお家の状況にもよると思いますが、

よかったら、

「この環境は脳にとって力になるか、邪魔になるか?」

という視点で、一度、学習環境など見直してみてくださいね^^