20%を変える15分

こんにちは。

新留です。

来週はハロウィンです!

昨日のこと。

月に一度、奥さんといっしょに行っている娘の手形足形とりに行ってきました。

手形と足形をとり、それに飾り付けをし、日付をメモ。

毎回、できた作品を家の壁に貼っているのですが、

昨日の娘は一味違いました。

3日ほど前から、人見知りを急に発動し、

日曜は1ヶ月ぶりに会うウチの母親を見て緊張し、普段は泣かないときに泣き、

月曜は奥さんの友達夫婦がウチに遊びに来て緊張し、前は近寄っていっていたのになかなか近寄らず、泣いたりと、

先週までは誰と会ってもいつもニコニコだったのに、

ここ数日で、近い距離で人と会うと、笑顔がぎこちなくなってしまったり、泣くようになったのです、、、

昨日も、毎月やっていて、

いつもはリラックスしていた手形足形とりだったのですが、

講師の先生がインクをつける段階になると……

抱き抱えている僕にも緊張が伝わってきました(笑)

写真で見ると、やはり、顔にも緊張感があります。

(そのせいか、家に帰ってもすぐにお昼寝でした、、、)

娘は緊張で疲れたり、泣いたりでしたが、

(そして、この数日はいつにも増して抱っこしてくれ〜モードでしたが)

僕は、子どもって、本当に数日で変わるのだなと、

変化や成長を感じ、少しうれしい気持ちになりました。

さて、

今回は手形足形とりで娘を抱えているときに、

あっ、力が入ってる! 緊張している! という違いを感じたのですが、

これって、毎月、同じことをしているから感じられたのだと思うのですよね。

初めての体験だと、そういうものだと思うだろうし、

2回や3回でも、比較対象が少なく、あまりわからないだろうなと思うのです。

教室でも個別で見ている子たちには、できるだけ毎日やったことを報告してもらっているのですが、

毎日送ることで、ノートなどの目に見えるものが変わっているのがわかったり、

前日にできなかったことができるようになっているのを感じられたり、

ちょっとした感覚の変化というのに気づくことができるようになります。

成長というのは、過去との比較にあるのですよね。

毎日やることに追われていると、なかなか、じっくりと振り返りをする時間もなかったりしますし、

自分ではなく、まわりとの比較などで落ち込むことになったりもします。

でも、きちんとしたやり方でやっているならば、そこには必ず「ちょっとした成長」はあるはずなのです。

自分は成長していると感じられる。

これって、大きいことです。

そして、この「ちょっとした振り返り」というのは、成長にも役立ちます。

ハーバード・ビジネス・スクールのフランチェスカ・ジーノ教授によって行われた研究で、

コールセンターのスタッフに毎日15分間の振り返りを書き留める時間を作ってもらったところ、

1ヶ月後、振り返りをしなかった比較対象グループよりも、「平均20%以上」も成績がよかったというのがあるのですよね。

「振り返り」は成長を感じられるだけでなく、実際に成長の加速もします。

あるクラスでは、

「今週やったことやおもしろかったこと」を発表する時間をとっていたりするのですが、

よかったら、お家などでも、家族みんなで振り返りをする時間をとってみてくださいね。

何かおもしろい変化があると思いますよ^^

ーーーーーーーー

子どもが幸せに豊かに才能を伸ばす学び方などをメルマガを中心に配信しております。

「毎回、読んでます」、「教室を卒業したら読めなくなりますか?」など好評ですので、

ぜひ、ご登録してみてください^^

もちろん無料で、必要ないなと思ったら、すぐに解除できます。

不安の効能

こんにちは。

新留です。

先日、保護者さまからご相談を受け、お話をしていました。

いまの自分や、これからのことに対して、大丈夫だろうかと不安になられていました。

自信たっぷりにやっているように見える人もいるし、

自然体でやっていたら何だかうまくいっている人もいます。

悪戦苦闘しながら体当たりで子育てをがんばっておられる人もいます。

(大体はそうだなと感じています)

お話を聞いていると、あんな風になれたらいいなと思われている人でも、実際はすごく悩んだり、

いっぱい悩んだ結果、いろんなものを手放して、今の状態になったりしていたりするのですね。

自分に自信がない。

よく不安になる。

それってしんどいことだし、

もっと気楽になれればいいな、ポジティブになれればいいのにな、と感じることもありますが、

それって性質みたいなもので、なかなか努力で変えるのは難しかったりするのですね。

僕自身も、たまに、人と関わるの得意ですね! みたいに思われたり、言われたりすることがありますが、

実際はまったくの逆で、ひとりでいるのが大好きで、人と関わるのは苦手なタイプです。

高校生のときには「塾の先生になる」というのを決めていましたが、

大学生のとき、いきなり塾の先生になるのはハードルが高いと考え、まずはスモールステップ、人に慣れるため「スーパーでバイトをする」という期間を設けましたし、

大学生の一般的に就職活動をする時期、職業適性みたいなサイトで外向性、内向性を調べる質問に答えてみると、内向性マックス! 外向性最低! 向いているのは研究者! となりました(笑)

そんな感じですが、20年近く教育業界でやっていて、RAKUTO箕面校を開いてもうすぐ10年になります。(何とかなるものですね)

それに、自信がないというのは必ずしも悪いことではありません。

自分に自信がないことで努力できるし、

自分に自信がないからこそ他の人の役に立ちたいと思えます。

自信がないからこそ、

どんなに経験を積んだとしても、初心者のときのような目で、純粋な目で状況を観察することもできます。

自分に自信がないからこそ謙虚であり続け、他の人に意見を求め、知恵や力を借りようと思えます。

「ダニング=クルーガー効果」という、能力の欠如している人(特に何も知らないド素人から、ちょっと知っているアマチュアレベルになったとき)ほど自信過剰になるという研究もあります。

自分はやればできるという静かな確信もいいですが、

自分に自信がない、それも一つの才能です。

自分の性質を大切に、自分らしく、勉強も、子育てもやっていけたら素敵ですね^^

子どもたちの癒し画像をどうぞ

内向性が高いんだよね…という人にはこの本がおすすめです^^

思いやりと成績

こんにちは。

新留です。

昨日のこと。

コロナのこともあり、なかなかできなかったのですが、先生たちでご飯を食べにいきました。

知る人ぞ知る、左手の薬指にキラッと光るものに気づいた子は知っている、だだちゃ先生の結婚のお祝いです^ ^

近くのスーパーへ買いにいき、教室で距離をとり、あまり話さずに(笑)冬期講習のお疲れさま会などはしたことがあったのですが、

みんなでお店でご飯を食べるというのは、なんと2年近くぶりのことでした。

やっぱり温かいものを出来たてで食べるというのはいいですね。

お店だと、片づけまでしていただけるというのもありますし(笑)

子どもたちの成長や通ってくださっているご家族の笑顔もですが、

いっしょに働いてくれている先生たちの人生が進んでいくのを見るのもうれしいものです。

そして、うれしかったのが先生たちがそれぞれお祝いやメッセージカード、プレゼントなどを考えて、準備してくれたこと。

そういうちょっとした思いやりや心遣い、やさしさって、ほんとに素敵だなと思いました^ ^

「結婚はスタートです」と書いていた先生がいましたが(笑)

これから素敵な家庭を築いていってもらいたいなと思います。

さて、この思いやりですが、じつは成績にもつながったりします。

昭和世代な僕たちのなかには、

「〜できなかったらご飯なし!」「家に入れない!」「遊びにいかせない!」など、

きびしく子育てや教育をされた方もいると思うのですが、

実際は、うまくいかなかったときにも、やさしくされた方が、次にがんばろうって思えたり、その結果、成績にもつながるのですね。

カリフォルニア大学バークレー校の研究にこんなものがあります。

100人以上の学生を募集し、大学院入学時に使われる試験の言語力分野の問題を解かせました。

とくに難しい問題を選んだため平均正解率は40%ほど。

自分の結果に満足している学生たちはおらず、落ち込んだりする子もいれば、次のテストでがんばろうって思っている子たちもいました。

そして、次の試験に向けて、学習するための教材を用意します。

そこで3つのグループに分け、ちがうメッセージを伝えます。

1つは「すごく難しいテストだったから、あまり自分を責めないようにね」。

1つは「あなたたちは優秀なのだから、結果に自己嫌悪を感じる必要はないよ」。

最後の1つは、何のメッセージも伝えません。

すると、どうなったか。

最初の思いやりのメッセージを受け取った学生たちは、他の2つのグループに比べて、その後、勉強する時間が30%も長かったのです。

そして、もちろん、次の試験にその勉強時間は影響を与えました。

責めるのではなく、きちんとケアをすることで、次に向かえたのですね。

どうしてもうまくいかない時、

相手を責めたり、きびしくしたりしがちです。

自分たちが受けてきた教育や子育てがそうだったとしたら余計に、

許さず、しつこく、きびしくなってしまうことがあります。

でも、実際は、

許して、忘れて、思いやったほうが、本当は良かったりします。

きびしくしたときって、やってしまったなって、自分のことも責めていたりするのですよね。

でも、そのとき大事なのは、自分のことも許して、思いやってあげることだったりします。

そして、次はこうできるようにしたいなって願うことだったります。

おいしいご飯を食べながら、

こういう時間って大事だし、教育もつながっているなと感じたのでした。

だだちゃ先生も思いやりに、いや、お祝いに(?)いい笑顔です(笑)

【6月3日発売!】新刊『AI時代の小学生が身につけておきたい一生モノの「読解力」』

RAKUTO福島美智子の新刊がいよいよ発売!

前著『最強の子育て』はその後、子育て本の「最強〜」ブームのきっかけになりましたが、今回、それにつづく2冊目の著書が6月3日に実務教育出版さんから出ます。

今回のテーマは「読解力」。

普段、保護者さまから「読解力ってどうすれば育てられますか?」と、ご質問をいただくことが多くありますが、すべての教科のもとになる力なのに、どうやって育てたら? となると、塾の先生や予備校の先生による経験談や、昔からある方法などがほとんど。

いったい、どうすればいいのか……??

今回の本では、普段の生活や勉強の仕方でどう育むか? など、いろんなヒントになることが掲載されています。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

『最強の子育て』(すばる舎)

『AI時代の小学生が身につけておきたい一生モノの「読解力」』(実務教育出版)

👉アマゾンでの『一生モノの「読解力」』はこちらから