いたずらっ子のその後

こんにちは。

新留です。

先日、RAKUTOの卒業生の保護者さまとお話する機会がありました。

2012年の9月に箕面校を立ち上げ、最初に通ってくれた姉妹だったのですが、今では高校生と中学生になっているよう。(時が経つのは早いですね……ええ……)

「今、子どもたちはどうされているのですか?」

と聞くと、2人とも海外に留学しているということでした。

お姉ちゃんは言語的な才能と人と関わる能力が高く、

妹さんの方はというと論理的な才能が高いという子たちで、

卒業後、お姉ちゃんが海外に行っているというのは聞いていましたが、なんと、姉妹2人ともとは……スケールの大きさにびっくりしてしまいました。

海外の学校での様子などを聞いていると、

「そうそう、あの子どうなっているか知ってる?」

という話が。

お姉ちゃんと一緒のクラスで学んでいた男の子だったのですが、なんと、高校生ながら、今では、eスポーツでスポンサーがつく選手になっているということでした。

大物にはなるだろうな……とは思っていましたが、その成長ぶりにびっくりでした。

調べてみると、高校1年生の時にeスポーツの高校対抗全国大会で準優勝したよう。

その後も順調に成長しているんだな……とうれしくなりました。

さて、その子の小学生時代はというと、かなりのおもしろい子(笑)

4年生のとき、お母さまが自由人すぎる我が子にどこかいいところはないか……と探していたところ、直感でピンと来たとRAKUTOに来てくれ、兄弟で入学してくださいました。

算数が好き、でも、他にはほとんど興味がない。

いたずらっ子。スキを見てはしょうもないことをしてくる「いらんことしい」。

思い出すのはまだ新しくできたばかりの教室でやっていたイタズラの数々……。

そんな彼はステップクラスの時、難しい問題を考えるおもしろさに目覚め、なぜか、6年生の夏が終わった頃、秋ごろだったかと思うのですが突然「中学受験しようかな」と言い出しました。

「えっ、ほんまに??」

それまで全くそんなこと言ったことなかったのにと思いつつ、やってみたいというので、どうやったら目標の学校に行くことができるのかを考え、

国語や他の教科には興味がないので、武器の算数だけでほとんど合格点を取るという作戦で、無事、入りたいと思っていた学校に合格することができました。

それまで大学受験や高校受験を教えていた僕がRAKUTOを始め、最初の中学受験をした子であり、小学生の成長スピードのすごさを感じた出来事でした。

さて、その子の場合は、お家の自由な方針もあり、ほんとうにきれいに成長していったなと思うのですが、ポイントだったことは2つあります。

1つはステップクラスの時期にしっかり考える練習をし、考えるおもしろさに気づけたこと。そして、2つ目は思考養成クラス(ジャンプクラス)のとき、自分でチャレンジしたいと思ってやると決めたこと。そして、最後までやりきったこと。

キンダークラス、ホップクラス、ステップクラス、思考養成クラス、ジャンプクラス。

それぞれのクラスには目的があり、発達段階に合わせたやり方がありますが、

始まりは「子どもが何が好きか?」

それは国語や算数、理科、社会、英語、体育、音楽、など、教科で区切られるものではありません。

「言葉が好きなのか?」

「仕組みや理屈が好きなのか?」

「1人の時間が好きなのか?」

「自然と触れ合うのが好きなのか?」

「身体を動かすのが好きなのか?」

「音楽が好きなのか?」

「人と関わるのが好きなのか?」

「絵を描いたり、いろんな色を見たり表現するのが好きなのか?」

子どもたちの好きをスタートに、たくさんの才能が輝いていきますように。

教室再開と対策、振替日程のお知らせ

保護者さまへ

 

いつもありがとうございます。

2週間休校としていた箕面校ですが、予定通り3/17(火)から通常授業を再開させていただきます。

以下、再開にあたり2点ご連絡です。

ご確認よろしくお願いいたします。

(保護者さまにはお一人ずつ個別にメールを送らせていただいております。届いていないなどございましたら、ご連絡くださいませ)

 

①ウイルス対策につきまして

 

新型コロナの拡大前から、インフルエンザ対策のため、換気の頻度向上とウイルス除去効果のあるものの設置、手のアルコール消毒を行っていましたが、今後、さらにこのような対策をさせていただきます

 

・教室に入ってすぐ、手洗いとうがいを行います

・加湿空気清浄機を2台だったところ、3台に増やしました

・教室のレイアウトを、密度の低下、生徒の間隔を大きく取れるように変更します

・換気をすることが一番の対策のため、窓を一部開けたままの状態にしておきます

・同じ道具を使うことによる接触を防ぐため、しばらくの間、高速リスニングは中止します

・それでも人が集まるところに行くのは不安だという方には、Zoomを使ったオンラインでの受講も相談可能です(ただし、双方向での授業感が薄れてしまうことはご容赦ください)

 

また、ご家庭におきましても、以下、必ずお守りいただきたいものがございます

・登校前に体温チェックをし37度以上ないか確認すること(チェック表をお渡しいたします)

・体調が悪い時はけっしてムリをして来ないこと

・教室に入る際に、うがいと手洗いをすること

・貸し借りによる接触を減らすため、忘れ物をしないようにすること

 

不便を感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、みなさまが安心して授業を受けられるようご容赦くださいませ

 

 

②振替日程につきまして

こちらは保護者さまにメールで個別にご案内を送らせていただきました。

もし、どうしても参加できない回がある場合、ご相談ください。

(送らせていただいたリンクを見られないという方は別途PDFファイルにてお送りいたしますので、ご連絡くださいませ)

オンラインでの受講を希望の方はお手数ですが、ご連絡いただけたらと思います。

 

長くなってしまいましたが、

今回の新型コロナへの対応で、予定の変更や調整など、ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解いただけますと幸いです。

ご意見などございましたら、お寄せください。

その他、相談などもできる限り受けられたらと思いますので、その際は、ご相談ください。

よろしくお願いいたします。

圧倒的な努力に頭が下がりました。。。

こんにちは。新留です。

2月24日(月)に、池田アゼリアホールで行われた『STUDIO WIND HEART』さんの発表会に行ってきました。

宝塚を目指す子たちが通る、非常に狭き門である宝塚音楽学校の入学を目指して、毎日、「夢を持つ」だけでなく「夢を絶対に叶える」ために、努力している子たちのお披露目の日。

 

先日、卒業生の女の子がお母さんといっしょに教室に来てくれ、

 

「今度、発表会があるから来て!」

 

と誘ってくれたのです。

 

1年生のときから教室に通ってくれ、「宝塚に入る」という大きな目標ができて、一生懸命努力し、勉強はもちろん、ピアノで全国大会にも。

 

キラキラした目をしていて、何だかオーラまで! ほんとに充実した毎日を過ごしているんだなとうれしく思いました。

 

当日は、この春から四天王寺中学に進学する女の子と、中学受験をするときも音楽は変わらずつづけ、無事、勉強も音楽も両立して合格、ただいま次の目標に向けて練習中の男の子の仲良し3人組もいっしょに。

 

終わったあと、ホールで出待ちをし、最後はキラキラした3人といっしょに記念撮影(キラキラ3人との対比がまるで陰と陽のよう……)。

 

みんな出会った頃とキャラは変わっていないけど、こうやっていっしょにRAKUTOで学んだ子たちが、自分の夢や目標を見つけて、文武両道、芸術も両立させながら、目を輝かせながら努力している姿、成長した姿を見られて、うれしい時間でした。

 

バレエだけでなく、ただいま勉強も中学に入ったらなかなかじっくりする時間もないだろうからと、いまの時期を使って先取りで中学3年分を勉強中。

 

脳の鍛え方や脳に合ったやり方は教えてあげられるけど、練習量は自分次第。

圧倒的な努力量に頭が下がる思いです^ ^

才能心理学協会 北端康良先生との対談動画が公開されました

こんにちは。
RAKUTO箕面校です。

先日、才能心理学協会理事の北端康良先生と箕面校の新留が「子どもの考える力や読解力を鍛えるにはどうすればいいのか?」というテーマで対談をしました。

北端康良さんといえば、かつて日本でも有数のカウンセリング会社のトレーナー(カウンセラーを育てる先生)であり300人以上のカウンセラーを輩出、

現在は才能心理学協会の理事長として、『自分の秘密 才能を自分で見つける方法』『才能が9割 3つの質問であなたは目覚める』など著書もたくさん出されたり、プログラミング教室の運営もされていたりと大活躍の才能開発の専門家。

才能心理学協会についてはこちらから
新留は普段、写真などもあまり得意ではないなか、「動画…!?」とすこし躊躇いながらも台本なしの一本勝負に臨んでいました。

当日は北端先生の巧みなリードもあり、話し始めるとあっという間に40分も時間がたっていました。

動画が届き早速チェック。

「自分ってこんな人なんだ……と深夜にイヤな汗をかいた」

といっていましたが、幼稚園や小学生のお子さまのいるご家庭の参考になる内容かなと思ったのでご紹介します。

よかったら参考にしてみてくださいね。
お子さまの論理的思考力や読解力が少しでも上がるきっかけになりますように^ ^

4つの動画に分けてくださったようですが、何か参考になることがうれしいです。
ではでは、2月もいい1ヶ月になりますように。
①子どもの考える力を伸ばす秘訣【画像検索】
②頭のいい子の記憶力の秘密【ワーキングメモリ】
③子どもの考える力を伸ばす本3冊【9歳までに地頭を鍛える37の秘訣】
④子どもの脳を3倍速で育てる方法【秘訣は3つ】

今年もクリスマス会を開催しました!

12月24日(火)に、RAKUTO箕面校恒例のイベント『クリスマス会』を開催しました。

もちろん、ただ楽しむだけではなく、いかにみんなに頭を使ってもらうかを目的としたイベント。

おやつタイムやプレゼント交換につづいては、毎年名物イベントとなっている『RAKUTO脱出ゲーム』です。

各曜日や学年など、チームに分かれて、謎解きに挑戦!

今年のテーマは『クリスマス列車からの脱出』。

アイテムを集め、無事、電車から出られなくなった先生を救えるのか!?

1年生から6年生の子たちが、協力しながら、たくさんの問題を解き、最終的には6チーム中3チームが制限時間内にゴールへ。

優勝は6年生の女の子チームでした😊

ほとんどサポートなどもなく見事に問題を解ききり、2位に12秒差と僅差のなか、優勝。

「6年生最後やから絶対行きたい」

といって参加してくれ、

「自信ないわ〜」と言っていたのにゴールできただけでなく、見事、1位にも。

先生たちもうれしかったです。

4年生男子チームは12秒差に「もうちょっとやったー!!」とくやしがっていました😁

制限時間内にゴールまで行けなかった子のなかには悔しくて泣く子も。

その悔しがる気持ちが、これからの成長の糧になるんだろうな、と思いました。

卒業した中学生も参加したいと言ってきてくれている『RAKUTO脱出ゲーム』。

来年もまた、パワーアップして実施できたらなと思っています。

今回、急病や席数の関係で参加できない方もいらっしゃいましたが、また来年楽しみにしておいてもらえたらと思います。

残りは冬期講習だけとなりましたが、来年も、ますますみんなが笑顔で、さらに才能も学力も伸ばしていってくれますように!

発想の仕方から始めるから書けるし楽しい!すいすい作文講座

「作文っておもしろいな!」

「こうやったら書けるんだ……こんなに書いたのはじめて!」

「もう1個お話書いてもいい?」

以前、子どもたちの想像があふれ、手が止まらなくなり、出来上がった作品を読んだお母さんがおもわず、

「これ、うちの子が考えたんですか?」

と驚いたり、

「これは絵本でシリーズ化できるのでは?」

と感じるぐらい独創性あふれる物語が生まれた2日間のマインドマップ作文講座を、この冬開催します。

「作文」というと、苦手にしている子や、ぜんぜんおもしろくない!という子、きらいだ〜という子も多いですが、それは作文を書く以前の「発想の仕方」や「書き方」を習っていなかったりということがほとんどなのです。

みんなお話をするのは好きだし、漫画を読んだり、アニメを見たり、映画を見たりするのも好きなので、ほんとは表現したい気持ちや伝えたい気持ちがあり、頭のなかには発想の種もたくさんあるのですね。

この講座では、まずは、「日記の書き方」のような書きやすい話題を通して「発想の広げ方」や「頭の整理の仕方」、「作文の考え方」の基本からはじめ、

写真を見たりしながらディスカッションし、自分が書きたいな! と思った創作文の書き方も練習します。

書いたもののフィードバックをくり返しながら、読んだひとがわかるような、心に響くような文章になるように練習していきます。

□ 発想力を高めるための考え方を身につけてほしい

□ 書くことが苦手なので抵抗なく書けるようになってほしい

□ 言いたいことを整理し、相手に伝わりやすい形にできるようになってほしい

□ 文章を書くおもしろさにふれてほしい

そんな方におすすめの講座です。

この授業をきっかけに、子どもたちが書くことが、表現することが大好きになってくださいね!

【お申込はこちらから

申し込みフォームよりメールにて(24時間受付中)

(学年など必要事項をご記入の上、お問い合わせ欄に「冬期講習」と「ご希望の日程、教科(平日ー算数、理科、作文などをご記入ください)

お電話にて(火〜金14:00〜21:00)

※ただいま面談が多くなっており電話をお取りできない場合がございます。その際はご容赦くださいませ。

0120-485-899

【チラシはこちら】

 

 【日程と時間】

(土曜)12月21日(土)、28日(土)

(平日)12月26日(木)、27日(金)

※2日間の講座となります。どちらかの日程をお選びください

【対象】

小学校全学年

【受講料(1教科:120分×2日間)】

受講料(作文、算数、理科)

13,200円(RAKUTO生11,000円)

※1教科からでも受講できます

別途、各教科教材費として1,650円がかかります。

【お申込方法】

申し込みフォームよりメールにて(24時間受付中)

(学年など必要事項をご記入の上、お問い合わせ欄に「冬期講習」と「ご希望の日程、教科(平日ー算数、理科、作文などをご記入ください)

お電話にて(火〜金14:00〜21:00)

※面談中や授業中など電話をお取りできない場合がございます。その際はご容赦くださいませ。

0120-485-899

 【お申し込み後の講座キャンセルについて】

お席の確保と教材の準備がございますので、お申し込み後のキャンセルはご容赦ください。

キャンセルの際の料金は以下のようになります。

開催1週間前〜2日前まで:テキスト・教材費を頂戴いたします。

前日・当日のキャンセル:受講料、テキスト・教材費全額を頂戴いたします。

———————————————————–

今回も内容盛りだくさんな冬期講習。

たくさん頭を使い、手を、体を動かし、「たくさん勉強した!」と充実感を感じる冬にしてくださいね。

冬期講習のおしらせ

「こんなに楽しい勉強ははじめて!」

「次もぜったい受ける!」

と毎回、大好評のRAKUTOの特別授業!

子どもの脳と発達段階にあった学び方だから、楽しいし、記憶にも残ります。

中学受験をお考えの方も、

まずは算数や理科の内容を体感で学び、イメージをつくっておくことで、丸暗記ではなく、深く理解できるようになります。

勉強に夢中になる2日間を過ごしませんか?

 

【チラシはこちら】

 

 【日程と時間】

(土曜)12月21日(土)、28日(土)

(平日)12月26日(木)、27日(金)

※2日間の講座となります。どちらかの日程をお選びください

【対象】

小学校全学年

【受講料(1教科:120分×2日間)】

受講料(作文、算数、理科)

13,200円(RAKUTO生11,000円)

※1教科からでも受講できます

別途、各教科教材費として1,650円がかかります。

【お申込方法】

申し込みフォームよりメールにて(24時間受付中)

(学年など必要事項をご記入の上、お問い合わせ欄に「冬期講習」と「ご希望の日程、教科(平日ー算数、理科、作文などをご記入ください)

お電話にて(火〜金14:00〜21:00)

※面談中や授業中など電話をお取りできない場合がございます。その際はご容赦くださいませ。

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 【お申し込み後の講座キャンセルについて】

お席の確保と教材の準備がございますので、お申し込み後のキャンセルはご容赦ください。

キャンセルの際の料金は以下のようになります。

開催1週間前〜2日前まで:テキスト・教材費を頂戴いたします。

前日・当日のキャンセル:受講料、テキスト・教材費全額を頂戴いたします。

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今回も内容が盛りだくさんな冬期講習。

たくさん頭を使い、手を、体を動かし、「たくさん勉強した!」と充実感を感じる冬にしてくださいね。

知識があるから興味が出る

夏休みも終わり、新学期が始まりましたね。

 

子どもたちからは「友達と会えるのうれしい!」という声や「学校つまらん〜しんどい〜」などという声も聞こえています(笑)

昔とちがって、子どもも大人もやらなくてはいけないことは多いですが、本来、新しいことを知ること、できるようになること、「学ぶ」っておもしろいもの。

学ぶおもしろさを思い出し、新しいことに出合ったり、難しいことに出合ったときに楽しめる感性を身につけていってほしいなと思っています。

先日、歴史の授業中にこんなことがありました。

織田信長から豊臣秀吉の時代をへて徳川家康が天下を取る時代、その大事なきっかけとなった関ヶ原の戦いにおける東軍と西軍の配置図を見ながら、

「どっちが有利だと思う?」

「どっちが勝つと思う?」

という話をしていたのですが、5年生の男の子が、

「そういえば、昔はわれこそは〜って名乗ってから戦ってたんやんな〜」

と言い出しました。

鎌倉時代、元が攻めてきたときに、竹崎季長の「蒙古襲来絵詞」の絵を見たりしながら、日本の当時の戦い方である一騎打ちと元の集団戦法のちがい、「てつはう」などの使っていた武器や防具のちがいについて話したのを覚えていたそうなのです。

そこで、これはチャンス!と、

「なんで、その当時、日本ってそんな戦い方してたと思う?名乗るより、いきなり攻撃した方がいいよね?」

と聞いてみました。

「たしかに、何でだろ?」

と考えていました。

じつはこれ、1993年の東京大学の日本史の問題になっているもの。

その当時、鎌倉幕府と御家人というのは、「御恩」と「奉公」という主従関係で結ばれていて、将軍から戦いにおける活躍の恩賞、「御恩」として土地などを与えられていました。「だれの功績なのか」というのを明確にしないと、せっかく活躍しても、「御恩」が受け取れません。ですので、名前を名乗るし、一騎打ちを好んでいたのですね。

そういうことを伝えると、

「おおっ、なるほど〜」

と、つながりが見えたようでした。

きっと、彼のなかで、今回学んだことは忘れないんだろうなと思います。

低学年の子だと、丸暗記のようなものもできたりしますし、実際、幼稚園クラスの子たちを見ていると、驚く速さで言葉や知識を覚えていっています。でも、中学年になると、なかなか丸暗記するということはきびしくなります。

単純なくり返しを「維持リハーサル」、意味を考えたり、関連付けたりすることを「精緻化リハーサル」といいますが、記憶の定着を良くするためには、精緻化リハーサルの方がもちろん効果的。

それに、何より、丸暗記というのは、ほとんどの人にとってはおもしろいものではありませんよね。論理的・数学的知能の強い子だと、とくに、理由や理屈がないものはおもしろくないので、「何でこんなことをやらなくちゃいけないんだろ?」と思ってしまいます。

中学年からは「考える勉強」が大事。

そして、その前には興味や関心の種である知識を蒔く時期があります。

勉強が作業のようなものではなく、考えるという知的な活動、おもしろいものだというふうになっていってもらえたらなと思います。

これからも、ますます、たくさんのことに興味や関心を持ち、探究すること、考えることを楽しんでいってくれますように!

真剣に何かに取り組んでいる姿は尊いですね…

夏休み明け!力が入りすぎて空回りしないためのルール

こんにちは。夏休みがおわり、今日から学校がはじまる子も多いですね。

保護者さまからは「やっと…ありがとう…!!」という声も聞こえてきそうです。

 

暑さが和らいだとはいえ、夏休み明け、ひさしぶりの授業などで疲れやすいと思いますので少しずつ慣れていってもらえたらなと思います。

 

今年も夏の暑さはきびしかったですが、幼稚園クラスの子や低学年の子たちは元気いっぱい!

にぎやかに学び、言葉や知識をどんどん吸収し、力もつけていってくれています。

 

幼稚園クラスの子どもたちの成長スピードを見ていると、学びってこうしたらいいんだよね、ということがよく見えてきます。

 

「たのしんで、いろんなことに興味を持ち、気になったことはすぐ質問したり調べたりし、失敗を気にせずにたくさんチャレンジする」

「加速学習」といわれるものや、脳科学やNLPなどの心理学を活用した学習法の講座で最初にいわれるのが、

 

「リラックスすること」

「たのしむこと」

「完璧主義を捨てる」

 

ことの大切さ。

 

先日も授業後の雑談や面談で保護者さまからご相談されたのですが、先生がきびしい方だったりすると、漢字のとめ・はねに細かったり、算数の答えの書き方や、線の引き方などにも親がこんなところまで!? 間違え探しをしているの!? というところまで見つけ出し、印をつけたり(子どもにとっては「ダメ出しされている」と感じることが多いです)、お直し、点数を引いてきたりもします。

 

もちろん、発達段階や目的によってはそういうことが大事だったりもします。きれいに書くためだったり、中学受験を控えた5・6年生の子がもったいないミスを防ぐためだったりには大事だったりしますが、

幼稚園や小学校低学年の子のような「好奇心」を広げる段階の子、まだ、論理脳がこれから発達していく段階、衝動的だったり正確に何かを行うということが難しい成長段階の子にとっては、窮屈でしかなく、マインドセットが「まちがえてはいけない」というものになってしまう可能性が高いのですね。

 

(それに、文字の「とめ・はね・はらい」に関しては、文化庁が「字の細部に違いがあっても、その漢字の骨組みが同じであれば、誤っているとはみなされない」と発表しています)

 

このマインドセットというのは本当に心の健康度や学習スピードに大きな影響を与えます。社会心理学や発達心理学の世界的権威であるキャロル・S・ドゥエック博士がおっしゃるように、

 

「マインドセットが固い人は、自分が他人からどう評価されるかを気にして、反対に、マインドセットがやわらかい人は、自分が成長していくことに関心がある」

 

ので、マインドセットが固い人は、

 

 「まちがえてはいけない」

 

→「まちがえそうなもの、難しいものは自分ができないのがばれるのがイヤだから最初からやらない」

 

→「やらない、やってみないので力がつかない」

 

ということになってしまいます。

 

もちろん、「正確であること」が好きな子もいるのですが、そうでない子も多いです。

 

以前、僕自身も、10年近く前、心理学やカウンセリングを学びに行っていたとき、先生に「落ち込みやすくて、なかなか立ち直れない」ということを相談したら、

 

「きみはイチローよりすごいことをやろうとしてるんやな〜」

 

といわれました。

 

「イチローでも3割、7割は失敗しているのに、きみは8割ぐらいはできているというのに2割の失敗を責めてるんやからな〜」

 

ということで、その言葉に衝撃を受けると同時に、すごく肩の力が抜けたのを覚えています。

 

先日、6年生の男の子が、

 

「学校始まったら放課後は疲れてできる量が減るだろうから、夏休みに毎日やってた勉強は朝のうちにやるようにする」

 

といい、1日5時間の夏休みの自習計画を、学校が始まってからの計画につくりかえていて、「すばらしい…!!」と感動したのですが、

 

夏休み明け、疲れから集中力が低いなと感じたり、モチベーションが低いな、ダラダラしているなと感じるようなことがあるかもしれませんが、子どもにも、何より、自分に対して、あまり完璧主義にならずにお過ごしくださいね。

幼稚園クラスの子たち、かわいすぎます(笑)

AI時代に必要な学びって?

早いもので今年も残り1ヶ月となりましたね。

ただいま絶賛、冬の面談中の箕面校ですが、このところ、面談をしていても、体験授業に来てくださった保護者さまとお話していても話題になるのが「AI」や「これからの生き方、働き方」のこと。

 

「ウチの子、キッザニアが大好きなんですけど、ここにある仕事って、子どもが大人になっている時ってなくなっている可能性もあるんじゃないかなって思うんですよ…」

「普通の塾でやってるような勉強って、これからの時代に役に立つのかなって疑問に思ってて…」

 

というような疑問や不安を投げかけられています。

 

残念ながら、個人的な意見としては、ほとんどの勉強は役に立たず、仕事もなくなる可能性が高いのかなと思います。それぐらいAIの進化というのは早いのですね。

 

2014年当時、「あと十年は負けない」といわれていた碁の世界。

実際には、その2年後、2016年には、AI、アルファ碁は過去のデータ3000万局を学習し、世界トップレベルの棋士たちを相手に60連勝。その後も独学で進化し、2017年には、世界1位の棋士であった柯潔(かけつ)さんを破り、

 

「人類が数千年にわたり実戦を通じて進化させた囲碁を、人工知能は非常に短い期間にすべての情報を収集分析し、勝つ方法を体得してしまった」

「アルファ碁は碁の神のようだった」

 

と言わせました。

 

さらには、「命にかかわるもの」であり、機械には任せられないと思われていた医療の分野では、AIが2000万件のがんに関わる研究論文を学習し、今では、人間よりも正確な診断ができるようになっています。2016年には、東京大学医科学研究所により、AIが特殊な白血病の診断に成功、それにより治療方針が変更され、早期退院につながりました。しかも、その難しい診断にかかったのはわずか「10分」だそう。

 

身近なところでは、iPhoneのSiriや、Amazon EchoのAlexaの精度が上がり、こちらのいうことを人間より早く、高い実行力で助けてくれるようになっています。

 

「強さ(賢さ)」、「進化スピード」、「速さ」、「正確さ」、「実行力」…もう、ヒトが勝てない分野が多くなってきていて、コストも安く済むため、仕事もどんどん取られていくといっていいでしょう。

 

もちろん、良い点はたくさんあります。いま問題になっている運送業界の人手不足などは、ドローン配達や、早ければ来年には実用化されていく自動運転により負担が軽減されるでしょうし、なんでもスマートフォンで申請、決済ができるようになるので、窓口業務などがなくなっていき、時間が大幅に節約できます。

 

でも、その分、そこに関わっていたひとたちの仕事がなくなってしまうのも事実…とくに、今までの世の中で「安定した職業」といわれるものになるのに重要視されていた「知識を持っていること」、「事務処理能力や作業能力が高いこと」は意味がなくなり、「高学歴」「高収入」の代名詞である「医師」や「弁護士」、「金融関係」などの仕事も、ごく一部の代替できないスキルや技術をもっている専門家でない限りは、AIに取って代わられるでしょう。

 

僕たち親世代の生き方、働き方の常識は平成で終わり、子どもたち世代では非常識になってしまうのですね。

 

話題にもなった、井上智洋さんのよる『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』によると、2045年には「9割の人が失業している可能性もある」そう。

機械は早く、正確に、休みなく、嫌な顔をせずにやってくれるだけでなく、じぶんで気づきも得て進化もしていく…「言われたことを正確に早くやる能力」では勝てないので、「人間にしかできないこと」を磨いていないと満足な収入も得られなくなりそうです。

 

では、どんなことをすればいいのか?

 

前述の井上智洋さんによると、3つの領域の仕事はなくならないそう。

3つとは、

①「クリエイティビティ系(創造性を発揮する仕事)」

②「マネジメント系(経営や管理に関わる仕事)

③「ホスピタリティ系(おもてなしをする仕事)」

 

AIは人間や、過去のデータから学ぶことはできますが、ゼロからイチを生み出すことはまだできていません。

 

人をまとめたり、モチベーションを引き出したりといったこともできません。

 

注文受付や配膳などのサービスはできても、相手の様子を観察し、察し、感動を引き起こすようなおもてなしはまだまだできません。

(飲食店などはロボットが接客する安いお店と、おもてなし力の高い人が接客する高級店に分かれると言われています)

 

完全にAI時代に生きる子どもたちには、それらの変化を見据えた学びをし、未来への準備をしていってもらいたいと思います。

 

機械は「何をやるかが決まっている」状況では圧倒的な強さを見せますが、内からくる動機などはないので、「何をやりたいか」はありません。なので、「何がやりたいか」がはっきりあり、努力できる子だと勝つことができます。「これが好き!」がある子は強いのです。

 

たくさんの世界にふれ、興味をひかれる対象を見つけ、それを深めていく。そのなかで、じぶんの人生の目的や目標を見つけ、それに向かい、ひたむきに努力する。その才能と、ひとを巻き込むだけの魅力がある。そんなひとになる学びが必要なのかなと思います。

 

いまの大人にとっては厳しいかもしれませんが、好奇心いっぱいな子どもたちにとってはおもしろい時代になりそうですね。

子どもたちが、時代の変化を味方につけ、幸せに、豊かになってくれますように^ ^

 

(にいどめ)