自己信頼の育て方

こんにちは。

新留です。

子どもたちから学校始まるのイヤだ〜という声をたくさん聞いた今週でした^^

夏期講習の残った課題や、やったものは見るよ〜と言っていると、これ見て!と持ってきてくれた子もいたり、

朝から夜まで受けていた子からは「2時間なんて余裕……」というドヤ顔も見られました(笑)

低学年の子たちでも朝から夜までの子は6時間、7時間、

受験生の子だと、それプラス、残って勉強している子もいて、よくがんばっているなと頭が下がりました。

といっても、休憩時間はみんなで目一杯遊んでいたのですが……体力にも感心です^^

よくがんばったなというのは感じたところですが、がんばっていた子たちもいい顔をしていたのが印象的でした。

きっと、がんばった自分に充実感や手応えなどを感じていたというのもあるのでしょうね。

そうやって、自分のなかの手応えを感じていくことって大事です。

幸せそうに見えて不幸な人もいれば、

不幸そうに見えて幸せな人もいるように、

大事なのは「どう見られるか?」ではなく、「自分がどう感じるのか」なのですよね。

「やった」、「やりきった」と自分で感じられるのは大きな力となります。

「自己効力感」

自分はやればできるようになるという感覚や体感、経験からできる感覚は、自分への信頼を育て、物事を達成していく際に必要な「やり抜く力」や「自制心」につながっていきます。

今までに自分ができるようになったという経験や、

自分はやればできるようになるという感覚、自己信頼がなければ、

ビギナーズ・ラック的などんどん成長していく時期の後、なかなか結果が出ないような時期に、

「まだ、できるようになっていないだけ」と思い、

目標のためにブレずに努力し続けることや、目標のために何かを抑えるということができないのですよね。

コロンビア大学心理学教授だったウォルター・ミシェルさんは、

「幼いころに成功体験や自己効力感を自覚する体験をした人は、その後、根気強く目標を追求し、成功に対する楽観的な見通しを育み、成長の過程で避けられない挫折や失敗や誘惑に対する意欲や能力が高まる」

と言います。

子どもたちが、この夏の体験や経験、学びを通じて、学ぶことを楽しいと思えるようになったら、そして、自分はできるようになるんだ、と感じられるようになったらいいなと思います^^

すごくいい作品ができました!

比べる? 比べない?

こんにちは。

新留です。

昨日のこと。

6年生の子が自習の時間に、去年受けていたクラスの問題をやりたいということで用意したところ、

他の子たちにもその輪が広がり、どんどん問題を解いていっていました。

解いたものの丸つけをし、

去年の自分の点数と比較。

毎年、問題を作り替えていて、今年は去年より少し難しめに作成していたのですが、

子どもたちは、

去年よりも大きく成長した自分、

あまり成長していないのでは? という自分(もちろん成長しているのですが)に一喜一憂していました(笑)

今の自分は成長しているのだろうかと不安になることもあるかもしれませんが、

去年の自分より成長しているのを実感し、

目標にどれくらい近づいているのか、

まだ距離があるのか、がんばらないといけないのかを感じてもらえたらなと思います。

さて、中学受験を考えている人は、

中学年になってくると、「テスト」というのを受けることが多くなってくると思うのですが、

「テスト」というのはものすごく重要なものです。

でも、テストが好きな子ってあまりいないのですよね。

(まれに好きでそれは優越感を感じたり、マウントを取れるからという子もいるかもしれませんが、その心理などに関しては今回は割愛します)

おそらく、

「評価されるもの」というものがあるのだろうなと思います。

でも、本来、テストというのは「不安」を煽ったり、「罰」を与えたりするものではないのですよね。

不安やストレスは学習能力を大幅に下げます。

あくまで、どんな状態かチェックするためのものなのですよね。

なので、

保護者さまには、もし自分が不安になりやすいと感じるなら、

親子関係が悪くなりそうなら(笑)

子どもに早くからテストや模試を受け始めないようにと伝えています。

そして、

テストを受けたとしても、その後の「結果」や「成績表」というものも使い方に注意が必要で、

成績表によっては情報が不十分で、なぜ間違ったのか、具体的に、どこを、どう修正すればいいのか、ということを教えられず、

合計点が良かった、悪かった、目標にはどれだけ足りません、ということが書かれているだけのものもあります。

「学習→テスト→フィードバック→練習」

というのは成長のための鉄則ですが、

テストは「理解度を知るため」、「修正点を見つけるため」のものであるという認識、

テストを受けても、そのままにしておくのではなく、

間違いを分析し、基礎を確認し、クセを修正し、

できるようにするためにくり返していくことで力がつく、という意識の持ち方が大切です。

テストは、

「僕は、私はどんなものだ」というセルフイメージを押しつけたり、

「間違えることはよくない」とマインドセットを硬くしたり、ストレスになったりするものではない。

そんな考えが広まっていけばいいなと思います。

そして、

そういうことを知っている先生、

そういう使い方をしている先生が増えて、そういう先生たちといっしょに働いていけたらなと思います^^