佐渡裕とスーパーキッズ・オーケストラ2022

こんにちは。

新留です。

9月4日の日曜日のこと。

保護者さまにご招待していただき、兵庫県立芸術文化センターで行われた「佐渡裕とスーパーキッズ・オーケストラ2022」を見に行ってきました。

https://hpac-orc.jp/sko/

スーパーキッズの公演は、

その子が入ってすぐの頃に見に行かせていただき、今回が2回目。

兄弟みんな通ってくださっていて、もう卒業して何年にもなるのですが、ひさしぶりに大きくなった姿(すでに身長は抜かれてしまいました、、、)、大人になった姿を見られてうれしかったです。

いい先生の元で、真剣に、そして、楽しんでやっている子たちに囲まれた数年間はこんなに人を成長させるんだなとあらためて感じました。

真剣な努力って人を本当に成長させますね。

その子自身も、大好きな音楽を続けつつ、6年生の時には中学受験にもチャレンジし、合格。

進学後も音楽も、そして勉強でも中学校で難しいクラスに入りがんばっていて(公演の日も終わった後、学校の課題があったそう…!!)本当に頭が下がるくらいの努力家。

大変なこともあるかと思いますが、

これからも、大好きなことを、思いきり続けていってもらえたらなと思います^^

スーパーキッズオーケストラ(通称SKO)の公演では、子どもたちが間にトークやスピーチなどをするのですが、

今年が最後となる子のスピーチが心に残っています。

佐渡裕さんは子どもたちに、

「才能と努力と運は足し算だけど、そこに感謝の力があると掛け算があって、奇跡が起きるんだよ」(そんな感じのことでしたが、少し曖昧です……)

と伝えているそうです。

(才能+努力+運)×感謝力

これが奇跡や人の心を動かす力になる。

今回も公演中、何度も涙が出て、まわりでも鼻をすする音がしていましたが、

佐渡裕さんが子どもたちに伝えていることは、確実に心に伝わっているんだなというのを感じました。

心理学者であり、才能開発の専門家であるアンジェラ・ダックワースは、

「才能×努力=スキル」

そして、

「スキル×努力=達成」

と言ってますが、そこに運や感謝の力があることが、日本人っぽく、そして、好きだなと感じます。

今、通ってくれている子どもたちにも、そんなすばらしい先輩がいること、みんなもそんな風にもっと輝いていけることを伝えていきたいなと思った本当に幸せな時間でした。

来年もぜひ行きたいなと思います^^

スーパーキッズ・オーケストラ、ぜひ、機会があれば見に行ってみてくださいね。

https://hpac-orc.jp/sko/

問題→スキル

こんにちは。

新留です。

7月、8月は面談月間とということで毎日面談をしていた感じだったのですが、ようやくひと段落しました。

毎回、楽しみにしてるんですよという方や、

わざわざ夫婦でお休みをとっていらしてくださる方などもいて、ありがたいなと思います。

面談でお話ししていると、

すごく安定して穏やかに過ごせていますという方も、

相変わらず悩みだらけですという方もいらっしゃいますが(笑)

何かホッとするような時間になればいいなと思います。

自分のことだったらいいのけれど……と、自分ではどうにもできないことだからこそ悩むこともあり、いくつになっても悩みは尽きないものですね^^

さて、

「いま困っていることや改善したいことなどありますか?」

とお聞きすると、

「集中力がない」

「勉強をしない」

「言葉を知らない」

「文章題が苦手」

など、様々なお答えが返ってきます。

その子の特徴や環境によってアプローチの仕方が異なりますが、

困ったなというとき、ひょっとしたら、それを「問題ではない」と捉えることで、解決の糸口が見つかるかもしれません。

例えば、先ほどの

・「集中力がない」を「30分椅子に座る筋力やスキルがない」

・「勉強をしない」を「決まった時間にテキストを開いて問題を解き始める習慣が身についていない」

・「言葉を知らない」を「知らない言葉に出会ったときに、辞書などで調べる習慣や環境が整っていない」

・「文章題が苦手」を「まずは問題の求めているものと分かっていることを整理するスキルが身についていない」

など、

「問題」ではなく、「スキル」が身についていないと考えるのですね。

これはフィンランドの心理学者、ベン=ファーマンさんが考えた方法ですが、一つの方法として、おもしろいかもしれません。

「問題」を問題のまま終わらせず、「スキル」や「環境」にしてみることで、練習して伸ばせ、準備して整えていくことができます。

そして、スキルというのは伸ばせるものであり、

身についていくと、子ども自身の成功体験にもなります。

見守る側にとっても、「諦め」から、「希望」になるかもしれません。

何か困ったことがあったとき、

よかったら、

「どんなスキルを身につけたらいいのだろう?」

「どんな環境を整えたらいのだろう?」

と考えてみてくださいね。

これも「スキル」みたいなものかもしれません^^

最近、4コマ形式や定規を使った絵にハマっている男の子。素敵です^^

自己肯定感より大事なもの

こんにちは。

新留です。

7月からジムに通い始めたのですが、ただいま猛烈な筋肉痛に悩まされています。

野球のダルビッシュ選手が好きなのですが、ひさしぶりにインタビュー記事などを読んで影響を受けたのでしょうか。

映画館でアクション映画や任侠映画を見て、帰りに強くなった気分になるような感じでお恥ずかしい限りです。。。

さて、夏期講習が終わり少し経ちましたが、暑かった夏を超え、いい変化を見せているなと感じる子たちがいます。

高学年になると、目的に合わせた「量」の練習が必要になってきたりしますが、できたできなかったかではなく、それをしっかりとやり遂げた子というのは、

実力の変化はもちろんですが、「小さな自信」のようなものを感じるのですよね。

大変だなと思いつつもがんばった自分に、充実感や手応えなど感じているのかなと思います。

そうやって、自分のなかの手応えを感じていくことって大事です。

不幸そうに見えて幸せな人もいれば、

幸せそうに見えて不幸な人もいたりするように、

大事なのはどう見られるか? ではなく、自分がどう感じるのか、なのですよね。

「自己肯定感」が大事とよく言われますし、実際に、書店などを見て回ると、自己肯定感を上げることをうたった本などもたくさん見られます。

ただ、「自己肯定感」というのは微妙で、それらは実際には、自己肯定感に似たナルシストをつくっていってしまうこともあります。

自己肯定感を高くしようということは、やらない人になる怖れ、やらないのにできると思っている「意識だけ高い系」になる怖れがあるのですね。

実際に、1980年代に海外で「自尊心運動」、たくさんほめて、子どもの自己肯定感を上げていこうという流れが起こったことがあります。

どうなったかというと、子どもたちの成績は「下がった」のです。

自己肯定感をまちがって身につけてしまった子は、できないことや課題に向き合った時に、

「これ好きじゃない」

「飽きた」

「こんなことやっても意味がない」

というようなことを言ったりします。

これはたしかにそういう時もあるかもしれませんが、実は「できない自分」に向き合いたくないので、自己防衛に走っているだけということもあるのですね。

筋肉をつけようと思ったら、今持っている100の力を超えた「101」以上の負荷をかけなくてはいけないように、

それでは、能力を伸ばしていくことや、何かを身につけていくことは難しいでしょうし、本当の自信もついていきません。 

自己肯定感よりも大事なのは「自己効力感」、自分はやればできるようになるという感覚と体感、経験なのですよね。

そして、「自己効力感」は、数年前から注目されるようになった「非認知能力」、物事を達成していく際に必要な「やり抜く力」や「自制心」につながっていきます。

今までに自分ができるようになったという経験や、自分はやればできるようになるという感覚がなければ、目標のためにブレずに努力し続けることや、目標のために何かを抑えるということができません。

コロンビア大学心理学教授だったウォルター・ミシェルさんは、

「幼いころに成功体験や自己効力感を自覚する体験をした人は、その後、根気強く目標を追求し、成功に対する楽観的な見通しを育み、成長の過程で避けられない挫折や失敗や誘惑に対する意欲や能力が高まる」

と言いますが、

子どもたちがこの夏の経験を通じて、学ぶことを楽しいと思えるようになったら、

そして、自分はできるようになるんだ、と感じられるようになったらいいなと思います。

「やり抜く力」や「自制心」などの「非認知能力」というものは、自分で小さな約束を決めて守ったり、ウソをついたり、ごまかさないようにしたりといったちょっとしたことでも筋肉のように鍛えられます。

子どもたちがこれからも自分の可能性を自覚し、伸ばしていってくれますように^^

夏期講習の理科では火山と岩石について学習。火山の模型をつくりました^^

1番楽しかった

こんにちは。

新留です。

高学年になると授業でも扱っていきますが、それまでは春、夏、冬の季節講習でしかなかなか扱わない作文。

今回の夏期講習の作文講座では、

自分の好きな本や紹介したい本を持ってきてもらい、

その本を細かく分類、整理し、紹介したときに「この本読んでみたい!」と思ってもらえるのには? と考え、文章にする練習をしていきました。

みんなが持ってきた本たち。同じ本の子が2人^^

まずは本のつくりがどうなっているのかや、マインドマップを使った内容の整理の仕方を学習し、練習。

その後は、にぎやかにみんなで発表し合ったり、想像を広げたりした1日目でした。

そして、2日目。

1日目とは打って変わり、みんなが黙々と書く音、これで伝わるかな? と質問してくる声だけがする教室。

シーンと集中した空気が流れ、

みんなの楽しむ時間と、集中する時間のメリハリにこちらも感動しました^^

そして、

すごく素敵な紹介ブックができただけでなく、

すぐに1200字の作文にし、提出してくれた子たちもいてびっくりしました。

「また来年も作文講座絶対受けるからね!読書感想文がこんなに簡単に書けるなんて。と喜んでいました」

「最初は作文はしないと言っていましたが、終わった後に1番楽しかったのは作文だったと言っていました」

といううれしいメールなどもいただき、ありがたいばかり。

作文は書き方を知り、書いて、見てもらってを繰り返せば繰り返すほど上手くなっていくもの。

そのため、何回も受講してくれている子がいる講座ですが、

みんながこれからますます読むこと、書くこと、伝えることが好きになっていってくれたらいいなと思います^^

楽しい時間をありがとう!しかし、天パがひどい、、、

夏期講習A日程が終わりました

こんにちは。

新留です。

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【B日程算数、C日程社会はまだ間に合います!】

講座の内容はこちらから↓

https://www.rakuto-minoh.com/blog/2022summer/

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先週末は夏期講習のA日程でした。

直前にいろんな出来事も重なり、少人数での開催でしたが、その分、一人ひとりのサポートができたり、

わかっている感を出してサラッといくことができず、ひたすら考えさせられたりと(5年生の女の子が、まだ先週の考え過ぎた疲れが残っていると言っていました笑)、

濃い時間にすることができました。

普段の授業とは違う講習会ならではの空気感で、楽しかったです^^

2日間というと短いなと思いますが、流されるのではなく、考える密度が高いので、子どもたちがたった2日なのに、変わったなと感じることもたくさんです。

来週はB日程。

にぎやかになりそうですが、みんなが楽しかったな、すごく頭使ったなと感じられる時間にしていきたいと思います^^

石について学習中
噴火ってどういうこと?
勉強の後は工作でしっかり頭に残していこう

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【B日程算数、C日程社会はまだ間に合います!】

講座の内容はこちらから↓

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「見える力」を育てよう

こんにちは。

新留です。

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【夏期講習の募集がスタートしました!】

今年の夏期講習のお申し込みがスタートしました!

講座の内容はこちらから↓

https://www.rakuto-minoh.com/blog/2022summer/

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先日、先生たちでプリクラを撮りにいきました。(なぜ?)

子どもたちへの「しょうもない」景品を考えようということである先生が「先生たちのプリクラ」と発案したものだったのですが、

数十年ぶりの進化しすぎているプリクラと、前に指示される恥ずかしいポーズにイヤな汗をかきました。。。

できたプリクラは勝手に加工され、原形をとどめていないものでしたが、

それを受け取った子は思った以上に笑ってくれ、他の子たちも「いいな、いいな!」とノッテくれてがんばった甲斐がありました(笑)

いい大人が何人もで小さなブースに入る。

なかなか恥ずかしい時間でしたが、やった甲斐があり、新鮮で、おもしろかったです。

先日、お友達の紹介で体験授業に来てくださった方が、

「その子が勉強おもしろいって言っててずっと前から気になっていたんです」

と言ってくださり、うれしかったのですが、

僕たちがやっているのは、

「学ぶ楽しさやおもしろさ、できるようになる喜びを感じてもらうこと」

忙しさにかまけて、楽しむことではなく、必要なことを、

ゆっくり感じることではなく、早くやることを優先してしまうときもありますが、自分自身が楽しむ気持ちを忘れてはいけないなと感じた出来事でした。

さて、今年の夏期講習の算数では「回転体」というちょっと難しい分野を扱います。

得意な子と苦手な子がはっきりとわかれる図形分野。

回転体の問題は中学受験の算数でも難易度の高い問題となっていて、多くの子どもたちが回転体のイメージでつまずきます。

「見える子」と「見えない子」で、これから先の数学でも大きな差がついてしまうのがこの分野。

難しい分野ではありますが、RAKUTOらしく、楽しく、「見える力」、「空間把握力」をじっくりと4時間かけてつくっていきます。

「平面図形をくるくる回すと、どんな形になるのだろう?」

「でこぼこな形をくるくる回すと、どんな形になるのだろう?」

スカイツリーや富士山、コロッセオ…。

あの複雑にみえる有名な建築物も、じつは知っている図形の組み合わせでできていた…??

世界遺産の建築物にある回転体をつかい、たくさん手を動かし、図形の楽しさに気づいていきます。

考えて、学んで、実際に、観察して、工作して……回転体を体験。

楽しく算数を学んでみたいという方、ぜひ、いらしてくださいね。

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【夏期講習の募集がスタートしました!】

今年の夏期講習のお申し込みがスタートしました!

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自分の思いを伝えよう

こんにちは。

新留です。

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【夏期講習の募集がスタートしました!】

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先日のこと。

ある女の子から、

「今回はいけますように……!!」

と祈りを込めながら紙を渡されました。

ラブレターではなく、

フィードバックをして返していた作文の書き直しでした。

高学年クラスになると、

読解問題でも記述式の問題をたくさんしたり、

作文を書く練習もしますが、

選択問題ではなく記述問題で(間違ってもいいので)「書く」ということの大事さと、

お題に対して作文を書き、その子の考え方や書き方のクセを見て、今どういうところに集中して修正し、強化していくのか、を考えることの効果を感じます。

書いたものに、その子の語彙力や文法力、どこまで正確に読めているのか、問題解決力などが凝縮されているのですよね。

ちょうど個人面談の時期で、

「うちの子、作文が書けないんです……」

「語彙力が弱くて……」

「簡単なものはできるけど、応用問題になるとできなくて……」

ということを相談されることも多いのですが、

語彙力を増やしつつ、

正確に読む力を鍛え、

選ぶのではなく書き、

それを見てもらい、

修正点を見つけ、

書き直す、

というサイクルが、地味だけれど、大切だなと思います。

子どもたちに書いてもらうと、なかなかおもしろい作文が毎回たくさん提出されます。

聞かれていることと、書いてあることが全然ちがっている子

途中からマイワールドに突入し、論点がどんどんズレていっている子

話が広がらず、求められている量にならない子、

良いことを書いてあるのだけど、絶対にそう思ってないよねという子(笑)

……などなど。

作文には、その子の語彙力や論理力、意思の強さ、発想力、ユーモア、相手へのサービス精神など、いろんなものが出ていて、

いつも作品が提出されたものを見るのを楽しみにしています。

先ほどの子も3回以上書き直したりなど、時には、厳しめなフィードバックが入ることもありますが(笑)

繰り返すことで、確実に良くなって、書くのが上手くなっていっています。

「書く」ことは「考える」こと。

子どもたちにはたくさん書き、伝えることが好きに、うまくなってほしいなと思っています。

さて、

「書くのきらいだ〜」という子や、

「うまく書けない!」という子も、

よく見ていると「書き方を知らない」か「書いた量が圧倒的に少ない」ということがほとんど。

今回の夏期講習では、自分の好きな本を使って、「書く力」を伸ばしていってもらいます。

自分の伝えたいことって何なんだろう? と自分に向き合い、

きちんと整理の仕方を習い(ここ、けっこう大きなポイントです。「型」ってほんとに大事なんですよね)、

マインドマップやメモをつくって整理し、

相手に興味を持ってもらうには、わかりやすくするにはどうすれば? という視点で見返し、

書いて、見てもらって、

書いて、見てもらって、

書く。

そんな2日間になる予定です。

読解力とならび、子どもたちに身につけてほしいと思っているのが、自分の思いや考えを伝える力。

興味のある方はぜひご参加くださいね。

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【夏期講習の募集がスタートしました!】

今年の夏期講習のお申し込みがスタートしました!

講座の内容はこちらから↓

https://www.rakuto-minoh.com/blog/2022summer/

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一体、なんの授業?

地獄ってどんなところ?

こんにちは。

新留です。

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今年のRAKUTOの夏期講習の案内がもうすぐスタートします。

今年は算数、理科、作文、社会で開催!

もう少々お待ちください^^

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今月のホップクラスの国語では芥川龍之介さんの『蜘蛛の糸』を勉強中。

おなじみ、大泥棒のカンダタがお釈迦さまが慈悲の心で垂らしてくれた銀色の蜘蛛の糸をあさましい心で切ってしまう話です。

子どもたちは、あらすじを聞き、読みながら、どんな話かを読み取りつつ、

「極楽ってどんなとこだろう?」

「地獄ってどんなとこだろう?」

「数限りもない罪人たちが追いかけて上ってくるのを見た時のカンダタの表情ってどんな感じだろう?」

と、

たくさん想像し、絵に、言葉にしていきます。

極楽にはどんなものがあるのかな? と話し合った時もおもしろかったのですが、

地獄の話をしたときの子どもたちはまさに興味津々。

どうやったら地獄に行かないでいいの?

地獄ってどういう風になっているの?

と、

どんどん食いついてきます(笑)

子どもたちが考えた地獄も、

おじさんだらけの「おじさん地獄」など、たしかにキツイな……(自分は入らないで大丈夫かな……)というものから、

くさい臭いがずっとしている「う◯こ地獄」(実際に近いものがあると本にも載っていて子どもたちは「えー!!」と反応していました笑)など、子どもらしいものまでたくさん。

これはいい機会と、『地獄図鑑』という本を置いていると、休憩時間や授業後に食い入るように読んでいました。

「Imagination & Association』

脳は「想像」と「連想」で考え、記憶し、学びます。

低学年は好奇心、たくさんのことを知り、探究心の種まきとしても、脳としても土台をつくる時期。

これからもたくさん想像して、頭の中でいろんな世界をつなげていってもらえたらなと思います^^

モテる子

こんにちは。

昨日は子どもたちと授業後、秘密の抽選会で盛り上がりすぎ、かなり幸福度が高かった新留です。

抽選やクジなどをすると、持っている子は持っているな、ほんとに将来楽しみだなと感じる子がいますね^^

授業前や休憩中、授業後など、子どもたちはにぎやかに遊んだり、静かに本を読んでいたりと、それぞれが好きな時間の使い方をしていますが、

観察していると、それぞれ個性が出ていて、おもしろいなと思います。

一人で黙々と本を読んでいる子、

うろちょろしている子、

次の時間に向けて準備や練習をしている子、

他の子といっしょに勉強している子、

先生にちょっかいをかけている子……

そして、

それぞれいろんなことをしていますが、何をしていても、まわりに人が集まってくる子もいます。

本を読んでいても、

「な〜、いっしょに遊ぼう〜」と言われ、

勉強をしていてもまわりに友達が集まってきて、

トイレに行っても付いてこられ(そして、扉をドンドンされたり笑)

もう、「スター」のよう。

男女問わず集まってきた子たちから、

「いっしょに遊ぼうよ〜」

「お前がいないとつまんないんだよ〜」

と言われているのを見ていると、

モテモテっぷりに驚かされます(将来、そちらの方でも有望ですね笑)

そういう子たちを見ていると、

自分の好きなことをしているし、

遊ぶときは遊ぶ、集中してやるときはやる、

そして、他の子のことも見ていて、時にはやさしい声をかけてあげたりもしています。

ちょうど高学年のクラスの国語の授業で、心理学者である榎本博明さんのコミュニケーションについての題材を読み、

「コミュニケーションは自己満足のための道具ではない」

というようなことを学び、

子どもたちと、好かれる人、嫌われる人、などについて話し合っているところだったのですが、改めて、人間関係って家庭環境に恵まれ、自然にできる子もいるけれど、知識であり、磨いていくことができるスキルでもあるのだなと感じます。

(ああ、あの頃は……と自らの過去を(現在も?)反省しつつ。。。)

こういう社会に直結することを知ることができる、学べるところが国語のおもしろいところであり、題材を選ぶ楽しみでもあるのですよね^^

子どもたちには、いろんな学びや経験をしながら、

自分のことを大切にして、集中し、目標のために正しい努力をする力、

相手のことも尊重し、協力し、いい人間関係を築く力を育んでいってもらえたらなと思います。

この後、爆笑の結末が…

結婚式とコンピューターが勝った日

こんにちは。

新留です。

先週の土曜日、1月末までRAKUTOの先生として働いてくれていた「だだちゃ先生」の結婚式に奈良に行ってきました。

すごくやさしさに溢れたいい式で、料理もおいしく、ほんとに楽しい時間でした。

当日は13時半から挙式、その前から受付ということで、12時には奈良にいたのですが、

同じく会場に昔RAKUTOの仕事を手伝ってくれていた友達もいたりしたので盛り上がり、最後は箕面に帰ってきて22時過ぎまで楽しんでいました…(笑)

終わった後、みんなで写真を共有し合っていたのですが、みんなすごくいい笑顔で、見返して、ニヤニヤしてしまっています(笑)

昔、いっしょに働いてくれていて、今は自営業としてやっている友達が、

「いや〜RAKUTOはいい塾やと思う。変わってなさそうで安心したわ」

と言ってくれてうれしかったし、こうやって、いっしょに働くことがなくなっても関係が続いているのがうれしいなと思いました。

個人的に結婚式というと、夫婦のたどった道のムービーを見たり、

新郎新婦が兄弟やおばあちゃんなど、お世話になった人といっしょに会場の外に連れ添って退場する場面が好きなのですが(泣けます)

今回もムービーを見ながら、しんみりとしていました。

そして、ムービーを見て、最後の挨拶の場面、新郎のお母さまが息子のことを「猪突猛進」とおっしゃっていましたが、

目の前のことをやっているうちに、人との縁ができたり、次の道が開けたりする人もいるんだなと思います。

何かビジョンや目標を決めて、それを達成していく人っているし、どちらかというと、そういう人の方が称賛されやすいと思いますが、

でも、目の前のことをやっていくと、その先に道が開けていく人もいる。

僕自身は中学、高校の頃には塾の先生になりたい、こういう場所を作りたいと言って、そのためのステップを決め、目の前のことをやってきましたが、

ずっと同じ目標を追いかけていてすごいねと言われたりしても、

本人的には、目の前はそれ、今できることはこれ、というだけで、大きなものを見て、そこだけを見てブレずに真っ直ぐに、寄り道せずにやってきたということでもないんですよね。

そして、うまくいっていることって少なくて、うまくいかない方が圧倒的でした、、、ええ、ほんとに、、、

こんな話があります。

チェスのトッププレイヤーというと何十手先も見越して、やっているようですが、決してそういうわけではないそうです。

目の前の一手を自分が優位に立つようにしていっているのだそう。

かつてIBMが開発した「ディープブルー」というスーパーコンピューターと、当時の世界王者であるカスパロフが対戦しました。

そのとき、ディープブルーは1秒間に1億か2億の盤面が見える状態だったそうなのですが、カスパロフに負けました。

あらゆる可能性を検討するぐらいの性能があったというのに。

しかし、再戦ではディープブルーが勝利。

その際、プログラマーたちがやったことというのが、

全ての可能性を計算して指すのではなく、

目の前の一手を最善にするようにコード体系を書き換えたことだったのだそう。

何でも計算できるコンピューターが、目の前のことをやること、人間的な考え方をすることで人間を打ち負かしたという大きな瞬間でした。

何か大きなものを見て一歩ずつ進んでいくのも素晴らしいけれど、

目の前のことをしっかりやっていくというのも素晴らしい。

そして、人生の充足度という意味でも、目の前のことをしっかりとするということが大事なのですよね。

何も特にやりたいことがない、どこに向かっているのだろう、というときでも、目の前のことをしっかりとやる、やり続けてみる、というのが大事なのだなということを思い出させてもらった、そんな結婚式でした。

だだちゃ、ほんとにおめでとう^^

結婚式の新婦のドレスの色当て。これしかない…!!と自信たっぷりに臨んだら大外れ、間違えて入れた友達が正解、お肉券まで引き当てていました。。。