「RAKUTOな毎日」カテゴリーアーカイブ
中学受験漫画『二月の勝者』の黒木先生が地頭を育てる上で大事なことを言っていた件
子どもも大人も!時間と心の余裕を増やすための時間割活用術
遊んでいるようなのに頭がいい子がやっていること
先日、授業終わりにお迎えにいらっしゃったお父さまとお話したときのこと。
もう教室に4年以上通ってくれていて、いつも笑顔。勉強以外のことにもたくさんチャレンジし、実力だめしに受けに行った模試の成績などもすごくよかったりする子なのですが、
「いっつも遊びに行ってるみたいなんですがうちの子って勉強してます!?」
といわれました。
たしかに、世間話をするように教室にきて(いつも「あんな〜今日な〜」と報告を受けています)、授業中はむずかしいことをやってはいるけどどんどん質問をしながら取り組み、ツッコミをいれ(言葉の発達により年々鋭さを増してきています)終わった後もみんなを巻き込んで遊び、時間になったら「じゃあね〜」と帰っていく。
先生たちみんなが、「こんな風になってもらえたらいいよね」と思ってやっていることを見事に体現してくれている子だねといっている子ですが、客観的に見ると、遊んでいるようにも見えるのかなと思いました。
でも、社会で活躍する子、リーダーになるような人って、眉間にしわを寄せてがんばっているというよりも、それが好きで楽しんでやり続けているうちに影響力を持ち、まわりを巻き込んでいっているような人なのですよね。
「頭のいい子」というと、どんな子を思い浮かべますか?
集中力が高く、やるべきことをさっと終わらせられる子
優先順位をつけるのが上手で、必要なこととそうでないことを見分けられる子
パッと解決策やアイデアが浮かぶ子
計算や決断が早い子……
じつは、これらはぜんぶ「ワーキングメモリ」という能力によるもの。
「IQ」を賢さだと思われている方もいますが、IQはあくまで「知っていること」。
お金をかけ、いろんなことをやれば伸ばすことができたりします。そして、将来の成功にはほとんど相関性はないということがわかっており、情報自体は探せば見つかる21世紀の将来の成功を測る物差しとしては最適ではない、とアメリカの心理学者などもはっきりと言っています。
21世紀型の賢さ、「知識を使って何かを生み出す」というのは「ワーキングメモリ」のやることなのですね。
ワーキングメモリの強さにより成績を95%の確率で予測できるという研究もあります。
低学年のクラスだと、とくに「ワーキングメモリの強化」というのを大きな目的のひとつとしてやっていますが、それらが育っているのをみると、これからどんな風になっていくのかなと楽しみにさせてもらっています。
低学年〜中学年のホップクラスを長くやっている子の中には、すごく明るくなったなと感じる子もいますが、ワーキングメモリには感情の切り替えがうまくなり、楽観的になりやすくなる、という研究も。
こんなすごいことだらけのワーキングメモリ。鍛えない手はありません。
お家でも、
・充分な睡眠(10〜11時間を目安)
・ 毎日の読み聞かせや音読、読書
・ 歩く、走るなどの運動
・ 数独などのパズル
・ ゴールから逆算して考える
・ メモをとる
・ 部屋や机の整理整頓をする
などで鍛えることができます。
ぜひ、やってみてくださいね^ ^
使い方注意!子どもの才能と学力を伸ばすためのテスト活用法
知識があるから興味が出る
夏休みも終わり、新学期が始まりましたね。
子どもたちからは「友達と会えるのうれしい!」という声や「学校つまらん〜しんどい〜」などという声も聞こえています(笑)
昔とちがって、子どもも大人もやらなくてはいけないことは多いですが、本来、新しいことを知ること、できるようになること、「学ぶ」っておもしろいもの。
学ぶおもしろさを思い出し、新しいことに出合ったり、難しいことに出合ったときに楽しめる感性を身につけていってほしいなと思っています。
先日、歴史の授業中にこんなことがありました。
織田信長から豊臣秀吉の時代をへて徳川家康が天下を取る時代、その大事なきっかけとなった関ヶ原の戦いにおける東軍と西軍の配置図を見ながら、
「どっちが有利だと思う?」
「どっちが勝つと思う?」
という話をしていたのですが、5年生の男の子が、
「そういえば、昔はわれこそは〜って名乗ってから戦ってたんやんな〜」
と言い出しました。
鎌倉時代、元が攻めてきたときに、竹崎季長の「蒙古襲来絵詞」の絵を見たりしながら、日本の当時の戦い方である一騎打ちと元の集団戦法のちがい、「てつはう」などの使っていた武器や防具のちがいについて話したのを覚えていたそうなのです。
そこで、これはチャンス!と、
「なんで、その当時、日本ってそんな戦い方してたと思う?名乗るより、いきなり攻撃した方がいいよね?」
と聞いてみました。
「たしかに、何でだろ?」
と考えていました。
じつはこれ、1993年の東京大学の日本史の問題になっているもの。
その当時、鎌倉幕府と御家人というのは、「御恩」と「奉公」という主従関係で結ばれていて、将軍から戦いにおける活躍の恩賞、「御恩」として土地などを与えられていました。「だれの功績なのか」というのを明確にしないと、せっかく活躍しても、「御恩」が受け取れません。ですので、名前を名乗るし、一騎打ちを好んでいたのですね。
そういうことを伝えると、
「おおっ、なるほど〜」
と、つながりが見えたようでした。
きっと、彼のなかで、今回学んだことは忘れないんだろうなと思います。
低学年の子だと、丸暗記のようなものもできたりしますし、実際、幼稚園クラスの子たちを見ていると、驚く速さで言葉や知識を覚えていっています。でも、中学年になると、なかなか丸暗記するということはきびしくなります。
単純なくり返しを「維持リハーサル」、意味を考えたり、関連付けたりすることを「精緻化リハーサル」といいますが、記憶の定着を良くするためには、精緻化リハーサルの方がもちろん効果的。
それに、何より、丸暗記というのは、ほとんどの人にとってはおもしろいものではありませんよね。論理的・数学的知能の強い子だと、とくに、理由や理屈がないものはおもしろくないので、「何でこんなことをやらなくちゃいけないんだろ?」と思ってしまいます。
中学年からは「考える勉強」が大事。
そして、その前には興味や関心の種である知識を蒔く時期があります。
勉強が作業のようなものではなく、考えるという知的な活動、おもしろいものだというふうになっていってもらえたらなと思います。
これからも、ますます、たくさんのことに興味や関心を持ち、探究すること、考えることを楽しんでいってくれますように!
真剣に何かに取り組んでいる姿は尊いですね…
夏休み明け!力が入りすぎて空回りしないためのルール
こんにちは。夏休みがおわり、今日から学校がはじまる子も多いですね。
保護者さまからは「やっと…ありがとう…!!」という声も聞こえてきそうです。
暑さが和らいだとはいえ、夏休み明け、ひさしぶりの授業などで疲れやすいと思いますので少しずつ慣れていってもらえたらなと思います。
今年も夏の暑さはきびしかったですが、幼稚園クラスの子や低学年の子たちは元気いっぱい!
にぎやかに学び、言葉や知識をどんどん吸収し、力もつけていってくれています。
幼稚園クラスの子どもたちの成長スピードを見ていると、学びってこうしたらいいんだよね、ということがよく見えてきます。
「たのしんで、いろんなことに興味を持ち、気になったことはすぐ質問したり調べたりし、失敗を気にせずにたくさんチャレンジする」
「加速学習」といわれるものや、脳科学やNLPなどの心理学を活用した学習法の講座で最初にいわれるのが、
「リラックスすること」
「たのしむこと」
「完璧主義を捨てる」
ことの大切さ。
先日も授業後の雑談や面談で保護者さまからご相談されたのですが、先生がきびしい方だったりすると、漢字のとめ・はねに細かったり、算数の答えの書き方や、線の引き方などにも親がこんなところまで!? 間違え探しをしているの!? というところまで見つけ出し、印をつけたり(子どもにとっては「ダメ出しされている」と感じることが多いです)、お直し、点数を引いてきたりもします。
もちろん、発達段階や目的によってはそういうことが大事だったりもします。きれいに書くためだったり、中学受験を控えた5・6年生の子がもったいないミスを防ぐためだったりには大事だったりしますが、
幼稚園や小学校低学年の子のような「好奇心」を広げる段階の子、まだ、論理脳がこれから発達していく段階、衝動的だったり正確に何かを行うということが難しい成長段階の子にとっては、窮屈でしかなく、マインドセットが「まちがえてはいけない」というものになってしまう可能性が高いのですね。
(それに、文字の「とめ・はね・はらい」に関しては、文化庁が「字の細部に違いがあっても、その漢字の骨組みが同じであれば、誤っているとはみなされない」と発表しています)
このマインドセットというのは本当に心の健康度や学習スピードに大きな影響を与えます。社会心理学や発達心理学の世界的権威であるキャロル・S・ドゥエック博士がおっしゃるように、
「マインドセットが固い人は、自分が他人からどう評価されるかを気にして、反対に、マインドセットがやわらかい人は、自分が成長していくことに関心がある」
ので、マインドセットが固い人は、
「まちがえてはいけない」
→「まちがえそうなもの、難しいものは自分ができないのがばれるのがイヤだから最初からやらない」
→「やらない、やってみないので力がつかない」
ということになってしまいます。
もちろん、「正確であること」が好きな子もいるのですが、そうでない子も多いです。
以前、僕自身も、10年近く前、心理学やカウンセリングを学びに行っていたとき、先生に「落ち込みやすくて、なかなか立ち直れない」ということを相談したら、
「きみはイチローよりすごいことをやろうとしてるんやな〜」
といわれました。
「イチローでも3割、7割は失敗しているのに、きみは8割ぐらいはできているというのに2割の失敗を責めてるんやからな〜」
ということで、その言葉に衝撃を受けると同時に、すごく肩の力が抜けたのを覚えています。
先日、6年生の男の子が、
「学校始まったら放課後は疲れてできる量が減るだろうから、夏休みに毎日やってた勉強は朝のうちにやるようにする」
といい、1日5時間の夏休みの自習計画を、学校が始まってからの計画につくりかえていて、「すばらしい…!!」と感動したのですが、
夏休み明け、疲れから集中力が低いなと感じたり、モチベーションが低いな、ダラダラしているなと感じるようなことがあるかもしれませんが、子どもにも、何より、自分に対して、あまり完璧主義にならずにお過ごしくださいね。
幼稚園クラスの子たち、かわいすぎます(笑)
読売テレビかんさい情報ネットten.さんで放送されました。
少し前ですが、読売テレビ夕方の番組『かんさい情報ネットten.』さんにて、G20とからめてRAKUTOで子どもたちがプランクトンについて学ぶ様子が放送されました。
当日、子どもたちは「テレビ!テレビ!」と大はしゃぎ。
その日から、映ったクラスの子たちの保護者さま、他の曜日の保護者さま、そして、それ以外にも以前通ってくださっていた卒業生の保護者さまなど、たくさんの方に「見たよ!」「録画したよ!」といわれたり、メールをいただいたりして、うれしかったです。
放送後、他の曜日の子たちからは「今日はテレビ来ないの!?」というアピールがたくさんでした(笑)
ただ、いちばんの大きな反響はというと、「20歳」と偽っていた先生の正しい年齢が公共の電波で暴露されたこと…
翌週の子どもたちは教室に入った瞬間から「○○歳!」「○○歳!」と連呼。
「詰めが甘かった…!!」
と先生は悔やんでおりました(笑)
そして、子どもたちがにぎやかすぎて、教室でのインタビューも全カットに(笑)
……何はともあれ、盛り上がり、いま世界で実際に起こっていることを知り、何か未来について考えるきっかけになったのかなと思い、よかったです。
そして、番組内で円広志さんが「教育を通して子どもたちに伝えていっているのがすばらしい」とおっしゃってくださり、本当にありがたかったです。
わたくしめはというと、当日、授業に出ていたり、映りに行こうとする他のクラスの子たちを食い止めるため扉の前に立ちふさがっていたりで、いらしていただいたレポーターやカメラマンさん、ADさんなどには軽く挨拶をしただけ。
ご挨拶いただき、名刺をいただいたレポーターの中村和可奈さんのお姿をあとでインターネットでじっくり拝見し、当日のじぶんの振る舞いを激しく後悔いたしました…
反省をいかし、次はしっかり拝める準備をしたいと思います。
ご協力いただいたみなさま、うれしいご連絡をくださったみなさま、ありがとうございました!
なぜ小さい頃は学習スピードが速かったのか?
「うちの子、何だかふつうになってきていて…小さいときはもっとおもしろい子だったんですけどね…」
「子どもの頃はいろんなことに興味を持ってたし、どんどんチャレンジしてたんですけど…」
体験授業などの後、保護者さまとお話をしていると、そんなご相談を受けるときがあります。
小さい頃って、ほんとにいろんなことに興味を持って、夢中になってやって、どんどん成長して、ひょっとして、うちの子って天才…!? なんて思うことがあったります。
でも、小学校に入り、少したってくると、だんだん、おとなしくなってきて、あんなにいろんなことに興味を持って、どんどんチャレンジしていた子が、枠のなかに入ってしまったようになり、何だか成長速度も遅くなっているような気がする…そう感じられる方もいるんですね。
良かれと思って、いいと感じた環境に入れてあげたりしたのに、そんな風になったのでは、いったい、どうして!? という気持ちになってしまうのもわかります。
小学校に入った途端に「ふつう」になってしまう。
そこには理由があるのですね。
数年前、『フォトリーディング』で有名な、NLP(神経言語プログラミング)と加速学習の世界的権威であるポール・R・シーリィ博士が来日したとき言っていたのが、
「子どもはみんな天才だというが、学校に入る前、みんなが自然にやっていた学び方が『加速学習』のエッセンスだ」
ということでした。
学校に入る前、子どもたちには、「これがやりたい!」という『高い動機づけ』があり、そこには、「がんばって!」「すごい!」「そんなこともできるようになったの!?」というような、お母さんたち家族含め、まわりからの『温かいサポート』がありました。
『失敗はなく』、ただ、今回はうまくいかなかったという結果があるだけ。どんどん『行動することで学び』、さらには、「こうやったらいいよ」「こういうところがよくなったよ」という『すばやいフィードバック』がありました。いろんなところを『冒険』し、たのしく新しい世界を『探検』していました。
それが、子どもが天才であり、すごい成長速度だった理由なんだよという話でした。
子どもたちは、脳に合った学び方をしていたから、大人が驚くようなスピードで学び、吸収し、成長していっていたのですね。
「脳に合った学び方」をし、何より、主体は「学習者である子ども自身」でした。
ところが、学校に入ると、主体は学校になってしまいます。(クラスのような「集団」だと、そうなるしかないのですが)そして、元々、持っていた能力や才能が活かされなくなっていってしまうのですね。
学習を加速させるには、「脳機能をベースにした」「学習者が中心の」学び方に戻していくことが大事。
そのためには、まず、効果的に学習できる心理状態をつくることが大切です。
キリッとした環境がいいと感じられるかもしれませんが、脳波が緊張し、批判的で、理性が強く働いているような状態では、学習は効果的に進みません。いっぱい笑って、助け合って、体を使って、発表して、聞いて…そういう状態が理想。遊んでいるような状態でこそ、学びは加速します。
じゃあ、そんな状態をどうやってつくるのか。
覚えておいてほしい目安が「3対1」。
別名、「ロサダライン」ともいわれますが、ポジティブな感情とネガティブな感情の割合が「3対1」以上だと、パフォーマンスが上がるということが、心理学者のマルシェル・ロサダの研究によりわかっています。「1.15対1」だった職場が、みんなで努力し、「3.56対1」になるようにした結果、業績は40%も上がったそうです。理想は、「6対1」といわれています。
脳というのは、「幸せ」を感じると、セロトニンやドーパミンといった化学物質が分泌されて、気分が上がるだけでなく、視野は広がり、学習機能がアップします。ポジティブな感情の状態だと、外に関心がいき、質問も生まれやすくなります。そして、ネガティブな感情というのは、ポジティブな感情よりも強く感じるものなので、その数倍もポジティブな感情を多く感じていないと、悪影響を消すことができないのですね。多くの人は「2対1」ほど。うつ病の人などは「1対1以上」といわれています。
子どもたちのポジティブな感情とネガティブな感情の割合が「3:1」以上になるような環境にあるのか? 普段かけている言葉がけ、かけられている言葉がけは、どちらの感情を感じるようなものなのか?
どうも伸び悩んでいるな…と感じた時、よかったら、環境をチェックするための参考にしてもらえたらなと思います。
言葉がけ以外にも、
- テレビなどの「メディア」にふれる時間を減らす
- 休みを増やす
なども有効です。
(メディアは「こうするのがふつう」「そうでないと足りていない」という暗黙の偏見を刷り込み、休みがない状態はポジティブな感情を感じにくくしてしまいます)
子どもたちも、そして、保護者さま自身も、じぶんにやさしくなり、本来の力を思い出し、どんどん才能を発揮できるようになりますように!
(にいどめ)
習い事でいっぱいなのにうまくいっていない子、予定に余裕があるのにうまくいっている子
こんにちは。にいどめです。
春休みになりましたね。
新しい学年を前に充実した時間を過ごされていますか?
先日、子どもたちに、
「どう、春休み楽しんでる?」
と聞くと、
「習い事で忙しい〜」
と返って来ました。
宿題で「こんなことを家で調べて来てね」というと、
「忙しくて調べる時間とか、宿題やる時間とかないわ〜」
と返って来ます。
学校があるときに忙しい〜といっていて、
休みに入っても忙しい〜といっている……
ふだん学校に使っている8時間近くの時間が空くはずなのに忙しいとは……
大人でいうと、毎日、朝から終電まで残業続き。
週末も持ち帰り仕事をしていて、クタクタなのにやることは減っていない……さらに成果も出ていない……ような状況。
逆に、ある子に、
「どう、春休み楽しんでる?」
と聞くと、
「友達と遊ぶのに忙しいわ〜昨日も友達泊まりに来てて夜中まで遊んでたから眠い〜」
と返って来ました。
やりたいことではない習い事で忙しい子と、やりたいことがいっぱいで遊ぶのに忙しい子。
でも、じつは、授業中の理解度や成績などを見ても、うまくいっているのは後者の子なのですね。
ちがいは何なのでしょうか?
いろんな要素があるのですが、いちばんは、「自分に合っているやり方でやっていない」といことです。
「実写版ドラえもん」をつくりたいと思ったとき、ジャイアン役を高橋一生さんにやらせてはいけないように、どんなに才能や魅力があっても、自分に合ったものじゃないとうまくいかないのですね。
「テストで100点取りたい!」と思っても、この「合っているやり方」にはいろんなタイプがあります。
例えば、「写真や図などのイメージで学ぶ子」。
こういう子は、イメージが描ければ描けるほど、どんどん覚えられます。
たくさんの写真や図を見たり、覚えたいことを図や絵にしてみたり、マインドマップでカラフルに整理したり、物としてつくってみたりすると、楽しいし覚えられます。
想像したり、絵にしたり、自分でイメージが描ければ、理解できます。直感的に物事を考えたりするので、頭の中に絵が描けたり、イメージがわけば、何でわかったの!? というくらい早く問題を解けたりすることもあります。
ほかには「理屈を考えながら段階的に学ぶ子」がいます。
こういう子は、分析や分類をして、整理すればするほど覚えられます。
「なぜ、そうなるのか、そうなったのか?」に興味があるので、分析して仮説を立てたり、難しいものを暗号のように解読したり、複雑に見えた物が法則のように整理されるのが楽しいのですね。
逆に、難しいものがわかったあと、できるようになるための練習段階になると作業的な感じがして、途端にやる気がなくなったりもします。
難しいものほど、ワクワクしてくるタイプです。
「人とのやりとりのなかで学ぶ子」もいます。
こういう子は、イメージや理屈がどうとかではなく、人がすべて。
先生との相性が良かったり、いっしょに学ぶ仲間が好きだったりすると気持ちよくできるし、みんなのためにもがんばりたい! いっしょに目標を達成したい! とものすごく努力したりします。
グループ学習が好きですし、発表したり、意見をディスカッションすることも好き。質問も多いです。
逆に、嫌いな先生が担当だったり、いっしょにいる仲間や友達との関係がうまくいかなかったりすると、わかりやすく、ものすごーくパフォーマンスが下がります(笑)
チーム戦などで、じぶんが早くできて、仲間に教えてあげればチームとしてうまくいくとしても、嫌いな人だったら、答えとかも絶対に見せません(笑)
こういう子には、いい人間関係の場を用意してあげることが大事です。
そして、「リズムで学ぶ子」もいます。
こういう子は、学ぶ際に、そこにリズムを感じられることが大事。
学ぶときの音にこだわってみたり、覚えるものを語呂合わせにしてみたり、覚えたいものを歌にしてみたり、歌や音楽の形でインプットしてみたり、音読も抑揚をつけてしてみるなど、学ぶ際にリズムを感じられたり、抑揚など波があると、のっていけます。
逆に、先生が感情を込めずに淡々と授業をしていたりと、単調なものがダメ。
こんな感じで、実際は、いろんな要素が重なり合っていたり、各要素の強い、弱いはあるのですが、うまくいくための方法は、子どもによってちがうのですね。
みんな、その子にとって、大事になってくることや、パフォーマンスを左右するものがちがうので、じぶんのやり方ではない方法でやっても、ほんとうにうまくいきません。
お子さまはどんなタイプ、何に影響を受け、何をモチベーションにやっていますか?
成果は、「質×量」なので、量をかけるにも、まずは質から。
ぜひ、今から、じぶんに合ったやり方で「正しい努力」を重ねていってくださいね。