エキスポシティのソフトクリームおじさん

こんにちは。

新留です。

先週の日曜日、ららぽーとエキスポシティにふらっとお昼ご飯を食べにいきました。

普段、教室や住んでいるところから近いこともあったり、教室に通ってくれているご家庭も箕面だけでなく、豊中、吹田、茨木、池田、川西、市内など様々なので、

子どもたちや保護者さまに会う可能性も高く、行くのは避けていたのですが(週末のオフ感、気を抜いてる感がすごいので会ってもまともに話せる気がしません。。。)

そういえば、行ったことないな……まあ誰にも会わないだろうと行ってみました。

駐車場は入口から 1,2,3階ともに「満」の文字。なんとか空いている場所がありましたが、車はいっぱい。

緊急事態宣言はどこへやら。中も人でいっぱいでした。

お昼の時間をズラして14時過ぎに行っても混んでいるお店が多かったのですが、無事に豚のお好み焼きやミックス焼きそば、バターコーンを食べ(バターコーンっておいしいですよね)、中のロフトやTSUTAYA BOOK STORE(いちばん子どもたちと遭遇しそうなポイントなのでドキドキしました)を見て回り、喉が渇いたのでベシャメルカフェへ。

モヒートレモンを飲みつつ、あまおうのソフトクリーム(めちゃくちゃおいしかった……)を食べ、のんびりしていたのですが、店内をぼーっと眺めていると、中央にあるカウンター席の上に謎のオブジェが。

「なんだろう、あれ?」

キャンドルかな〜と思いつつ、トイレットペーパーの芯とかだったらおもしろいのになと妄想していたのですが、どうやら、展示についていた解説によると何にでも見えるようにつくっているそうです。

僕はきっとロマンチストなのでキャンドルに見えたと思うのですが、子どもたちを見ていても、人によって、いろんな見え方があるんだなと感じることがあります。

冬の面談の際、何人かの保護者さまから、

「うちの子、学校では認めてもらえず自分の絵や発言することに自信がなかったのですが、RAKUTOに来て、自分が苦手だと思っていたことが認められたりする経験をして、すごい自信がついたし好きになったって言うんです」

というお言葉をいただきました。

僕らから見たら、これはどう見てもすばらしい才能だな〜と思うことでも、学校や他の環境ではそうだと見なされず、才能が萎んでいったり、隠されていくものってあるんですよね。

認められなかったり、逆に改善点だと見なされたりするのは、先生自身の自信のなさだったり、きちんとしないと怒られるというような不安、経験の少なさ、先生自身の過去の傷ついた経験やクリアになっていない感情が原因だったりするのですが、才能を育てるということにおいて、先生や環境の原因ってすごく大きかったりします。

いろんな原因があるかもしれないけれど、認められないって楽しくないし、幸せじゃないですよね。

学校だけでなく、家庭や人間関係でもですが、

楽しいかどうか、幸せかどうか、ってほんとうに大切なことだと思います。

実際、幸せな人の方が、

・37%パフォーマンスが高く

・30%クリエイティブで

・寿命が長く

・友達が多く、結婚率も高く

・収入も多い

という研究結果もあったりします。

日本より教育や脳研究など学問の点で進んでいるアメリカでも77%もの人が「弱み」に注目してしまうという話がありますが、自分の弱いところにだけ目をやるのはあまり楽しくないし、時間もかかるし、「伸ばしても普通、普通以下」だったり……それはなかなかつらいものです。

弱点に向き合ったり、努力が大事な時期もあるのですが、

RAKUTOのRAKUは漢字の「楽」なように、子どもたちが楽しく、そして、保護者さまが楽になれるようになったらいいなと思ったのでした。

あまおうのソフトクリームを食べながら謎のオブジェを見ながら。

センチメンタル・ウィーク

こんにちは。

新留です。

RAKUTOは2月スタートのカリキュラムのため、1月が1年の締めくくり。6年生は卒業の時期です。

2月から始まる新しいクラスにワクワクする気分と、卒業があり感傷的な気分が混ざるこの時期。

保護者さまからのご挨拶に泣きそうになる時や、泣いている人もいる時期です。

2年生など小さい頃から見てきた子たちもいて、あんなに小さかった子たちがこんなに大きくなったんだなとすごく不思議で、寂しい気持ちもひとしおでした。

最後の1年でそれまであまり見えていなかった才能が出てきて、磨かれていった子もいました。

論理的な力が強いと思っていた子は言語的な才能が出てきて、すばらしい作文を書く力があることに気づきました。

やさしい雰囲気でほわっとした空気をつくってくれていた子は内に強い思いを秘め、自分で目標を決め、目標に対して粘り強く努力し、実力的にも、精神的にも大きく成長し、ほんとにいい1年だったと言ってくれました。

視覚的な才能に溢れ、絵を描くのが大好きだった子は、最後の1年、恥ずかしがり屋な自分を超え、たくさんのイベントに積極的に参加し、たくさんの賞をとっていきました。

大人しく引っ込み思案だった子は勝負に勝ちたいとコツコツと努力し、みんなに認められるぐらいの成績を残し、自分に自信が持て、他の子と積極的に関わるようになり、将来の夢ができたとまで言ってくれました。

その他にも、たくさんの子がいて、たくさんの才能にあふれ、魅力いっぱいな子たちばかりでしたが、才能が目立ってきたり、力がついてきた時期というのは様々。

みんな、その子それぞれに成長が加速する時期や、努力するべきタイミングというのがあるのですね。

もちろん、やったほうがいいことをやりきれず、もっとできたはずなのになと感じることもありますが、やるべきことを、やるべきときに、やったほうがいいやり方でやったなら、才能というのは必ず出てきますし、力にもなります。

その種というのは、小さい時に自然にやっていることに必ずあります。

大事なことは、その種を大切にし、大きく育つための愛情と栄養、余白を与えてあげ、手間をかけ、対応をサボらず、手入れを怠らないこと。芽がでて、花が咲くまでやり続けること。

兄弟で通ってくれている子も多く、

「普通に来るわ〜」

と帰っていく子も多いのですが、また、いつでも、遊びに来てくれたらなと思います。

みんながこれからも自分のすばらしさを忘れず、素敵な人生を送ってくれますように!

仲居さんの好意をあっさり切り捨てた女性の話

こんにちは。

新留です。

先日、箕面の滝道を少し上がったところにある「明治の森 箕面 音羽山荘」にお世話になっている先生にご飯に連れていっていただきました。

音羽山荘さんといえばお食事だけでなく、旅館としてや結婚式場としても利用される大正15年築という由緒あるお店。

お昼から一品一品手の込んだ料理とともにとても優雅な時間を過ごさせていただきました。

コース料理が始まり少し経った頃、部屋の担当だった仲居さんが、

「こちらよかったらお土産に持ってお帰りくださいね」

と箕面ビールの蓋をきれいに袋詰めしてくださったものをプレゼントしてくださいました。

そして、料理の終盤にはサプライズで誕生日のデザートプレートまで出していただき、

(基本的に自分の誕生日や年齢をあまり覚えていないので「ハッピバースデートゥーユー」の歌を歌われたときに最初、誰が?と思ってしまいました……一昨年は自分の年齢を1歳上に間違っていたりと意識の低さが目立ちます……)

ご飯の後には、宿泊や結婚式もできるお屋敷内を案内してくれたり、箕面の歴史をお聞かせくださるなど、風流を感じるとても素敵な時間でした。

昼食後、教室に戻り、授業の準備をしていると、音羽山荘でいっしょに昼食を食べていた6年ほど箕面校で働いてくれているスタッフひびちゃんが、

「これ、プレゼントです」

と袋をくれました。

「おおーっ、ありがとう!」

とありがたくプレゼントをもらい、袋の中を見ると、

そこには選んでくれたプレゼントといっしょに、つい数時間前に、仲居さんが心を込めて、きれいに袋詰めまでして1人ひとつくださった箕面ビールの瓶の蓋が……

仲居さんの好意……

昔々、好きではない男性からのプレゼントをすぐに質屋に売る女子大生などがいるという話をテレビで見たことがありますが、こういう女性のことなのか……と衝撃を受けました。

さて、スタッフひびちゃん本人は「いらなかったから捨てたわけではなく、間違えて入れてしまっていた」と弁明をしていましたが、相手に伝わる愛情表現の形ってあるんですよね。

保護者さまから、

「子どもには褒めたり、ハグをしたり、愛情をいっぱい注いできたはずなのですが、どうも、あまり伝わっていないみたいで……」

というご相談を受けることがありますが、そのお話を聞いていると、子どもが愛情を感じる形と、保護者さまが愛情だと思ってやっていることにズレがあるときがあります。

保護者さまが愛情表現だと思ってやっていることは、自分がされたらうれしいことだったり、自分がされてきた形だったりしますが、それが子どもの愛情を感じる形ではなかったりします。

(僕も、誕生日に「貴方を想って彫りました」と木彫りの人形をもらっても困ります。純金だと喜びますが)

兄妹などで多かったりしますが、受け取りやすい形が違っていたりすることって多いんですよね。

「同じように愛情を注いでいるはずなのに、どうも愛情が伝わっていない……」

そんなときは、どうされたらうれしいのかな? とちょっと子どもが喜んでいる時や嬉しそうな時を観察してみてください。

「ほめられたり、認められたりしたらうれしいのか?」

「2人きりでゆっくりする時間をつくってあげたらうれしいのか?」

「いっしょに遊んだり、ハグをしてあげたらうれしいのか?」

「何かプレゼントや、ちょっとしたご褒美をあげたらうれしいのか?」

「何か子どもがやりたいことや目指していることをサポートしてあげるとうれしいのか?」

いろんな形を試してみてくださいね。

子どもへの愛情がしっかりと伝わりますように。

いたずらっ子のその後

こんにちは。

新留です。

先日、RAKUTOの卒業生の保護者さまとお話する機会がありました。

2012年の9月に箕面校を立ち上げ、最初に通ってくれた姉妹だったのですが、今では高校生と中学生になっているよう。(時が経つのは早いですね……ええ……)

「今、子どもたちはどうされているのですか?」

と聞くと、2人とも海外に留学しているということでした。

お姉ちゃんは言語的な才能と人と関わる能力が高く、

妹さんの方はというと論理的な才能が高いという子たちで、

卒業後、お姉ちゃんが海外に行っているというのは聞いていましたが、なんと、姉妹2人ともとは……スケールの大きさにびっくりしてしまいました。

海外の学校での様子などを聞いていると、

「そうそう、あの子どうなっているか知ってる?」

という話が。

お姉ちゃんと一緒のクラスで学んでいた男の子だったのですが、なんと、高校生ながら、今では、eスポーツでスポンサーがつく選手になっているということでした。

大物にはなるだろうな……とは思っていましたが、その成長ぶりにびっくりでした。

調べてみると、高校1年生の時にeスポーツの高校対抗全国大会で準優勝したよう。

その後も順調に成長しているんだな……とうれしくなりました。

さて、その子の小学生時代はというと、かなりのおもしろい子(笑)

4年生のとき、お母さまが自由人すぎる我が子にどこかいいところはないか……と探していたところ、直感でピンと来たとRAKUTOに来てくれ、兄弟で入学してくださいました。

算数が好き、でも、他にはほとんど興味がない。

いたずらっ子。スキを見てはしょうもないことをしてくる「いらんことしい」。

思い出すのはまだ新しくできたばかりの教室でやっていたイタズラの数々……。

そんな彼はステップクラスの時、難しい問題を考えるおもしろさに目覚め、なぜか、6年生の夏が終わった頃、秋ごろだったかと思うのですが突然「中学受験しようかな」と言い出しました。

「えっ、ほんまに??」

それまで全くそんなこと言ったことなかったのにと思いつつ、やってみたいというので、どうやったら目標の学校に行くことができるのかを考え、

国語や他の教科には興味がないので、武器の算数だけでほとんど合格点を取るという作戦で、無事、入りたいと思っていた学校に合格することができました。

それまで大学受験や高校受験を教えていた僕がRAKUTOを始め、最初の中学受験をした子であり、小学生の成長スピードのすごさを感じた出来事でした。

さて、その子の場合は、お家の自由な方針もあり、ほんとうにきれいに成長していったなと思うのですが、ポイントだったことは2つあります。

1つはステップクラスの時期にしっかり考える練習をし、考えるおもしろさに気づけたこと。そして、2つ目は思考養成クラス(ジャンプクラス)のとき、自分でチャレンジしたいと思ってやると決めたこと。そして、最後までやりきったこと。

キンダークラス、ホップクラス、ステップクラス、思考養成クラス、ジャンプクラス。

それぞれのクラスには目的があり、発達段階に合わせたやり方がありますが、

始まりは「子どもが何が好きか?」

それは国語や算数、理科、社会、英語、体育、音楽、など、教科で区切られるものではありません。

「言葉が好きなのか?」

「仕組みや理屈が好きなのか?」

「1人の時間が好きなのか?」

「自然と触れ合うのが好きなのか?」

「身体を動かすのが好きなのか?」

「音楽が好きなのか?」

「人と関わるのが好きなのか?」

「絵を描いたり、いろんな色を見たり表現するのが好きなのか?」

子どもたちの好きをスタートに、たくさんの才能が輝いていきますように。

ミルクボーイとマヂカルラブリーはどちらが面白いのか?

こんにちは。

新留です。

先日、オンラインにて、冬期講習の作文講座を受けてくれた方向けのフォローアップ講座をしていました。

1年生から4年生まで参加してくれた回だったのですが、講座後、保護者さまから、

「うちの子があまり他の子とくらべて発言が少なかったように感じたのですが……」

というご相談を受けました。

オンライン授業だと、普段、見られない授業中の様子を見られたりするので、

「うちの子、こんな一面あるんだ!」

と、うれしくなる部分もあれば、

「みんなすごい……」

と心配になる部分もあったりしますよね。

他の子がすごく積極的に発言していたり、

どんどん問題に答えていたり、鋭い質問を連発したりしていると、

「うちの子これで大丈夫かな?」

と感じるときってあります。

とくに、ひとりっ子で比べる対象がなかったり、

お兄ちゃんやお姉ちゃんがすごく一般的に見て「できる子」だったりすると、そうなってしまうことって多いです。

でも、学校でいう「できる」というのは、

ほとんどが言語的な才能や、論理的な才能であり、

その他の、視覚的な才能や、人と仲良くなれる才能、深く自分の世界に入って考えることができる才能ではなかったりします。

そんなちがう才能の部分を、ひとつの軸で比べたりしています。

そして、誰かと比べる場合、ほとんどの場合は「その子の弱いところ」と、「他の子の強いところ」を比べていたり。

……それって、勝ち目がないですよね(笑)

ミルクボーイとマヂカルラブリーはどちらが面白いか?みたいなのは、全然質のちがう物なので評価ができないのです。

また、その子のそのとき強いところや能力の発達段階があったり、伸び始める時期も、あとで特に強くなってくるところというのもちがってきます。

大事なのは、「どれぐらい頭がいいか?」ではなく、「どんな風に頭がいいのか?」なのです。

そこがわかれば、その強い部分を使って、コツコツと種をまいていけばいいのです。

ひょっとすると、見えないだけで地面の中ではすごく大きな根が張られていて、芽が出てくるまでもう少しだったりするかもしれません。

近いからこそ見えない部分、悪く見えちゃう部分ってたくさんあります。

ぜひ、どれぐらい頭がいいか? ではなく、どんな風に頭がいいのか?

そんな目で見てみてくださいね^ ^

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2月度の体験授業枠をアップいたしました。

ご興味のある方はお待ちしております。

https://www.rakuto-minoh.com/blog/taiken/

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欲しいものを聞かれたので答えたのにもらえない男の話

こんにちは。

新留です。

僕は来週が誕生日なのですが、毎年、新年が始まった頃から「今月は大事なイベントがあるね」とアナウンスをし続けていると、だんだんと子どもたちの脳に染み込んでいくようです。

今週、RAKUTOに通って数年たつ男の子が、

「先生、誕生日なにが欲しい?」

と聞いてくれました。

どうやら、家でも話題にしてくれていて、何をあげようかなと話していてくれたよう。

そのやさしい心、さらに、相手に欲しいものを聞くという確実、かつ、相手もうれしい心遣いに感動し、

「きれいなお姉さんかお金」

と答えたところ(もちろん冗談ですが)、

「それはムリ」

と一蹴されました。。。

喜びは束の間だったようです。

「それ以外で。モノにして」

というので、悩んだ挙句、

「グミかゼリーかチューイングキャンデー」

と言ったところ、

「それもムリ」

と言われました。

なぜ……モノなはずが……!?

どうやら、覚えてもらうのには成功したようですが、交渉には失敗したよう。

さらに脳の研究が必要だな……と思った出来事でした。

さて、何かを覚えてもらうとき「繰り返す」ということは鉄則で、さらにその繰り返し方にも周期ややり方など、ちょっとしたコツがたくさんあります。

テストやクイズを活用するというのもその1つの方法ですし、

そのほかにも、頭のなかには意識がボーッとしているときが入りやすいというのもあったりします。

暗記物は寝る前にしようねというのもそのため。

(これを悪用して、変な宗教や勧誘って気温や音や疲れなどで意図的に頭が回らない状態をつくったりしていたりするので注意です)

ですので、もし欲しいものがあるときなどは、

旦那さまや奥さまが寝ているときや寝そうになっているときに

「新しい指輪がほしいよ~」

「ティファニーのリングがいいのよね〜」

「あなたはだんだん買ってあげたくなる~」

と刷り込んでいってみてくださいね。

成功するかは保証できませんが。(グミさえもらえなさそうな経験者は語る)

町屋でひとりご飯

先日、高学年の国語の授業のときに滋賀大附属中(滋賀大学教育学部付属中学校)の入試問題を読んでいた時のこと。

本文のなかに「町屋」や「つし二階」の話が出てきたので、知らない単語やあやしい単語を調べながらみんなで読んでいました。

「お〜すごい」

「二階の高い、低いでデコボコになってるよね」

「こんなに低いんやったら一階でいいやん」

などと話しつつ、

「町屋ってこういうとこ。見たことある?」

「あ〜あるある!京都とかで!」

「そうそう、京都とかに多いよね。そういえばさ……」

と町屋の話に。

ちょうどその前の休日に初詣で京都の下鴨神社に行き、その後、町屋を改造したお店で夜ご飯を食べたのですが、お店を見せながら、

「こういうところで、いまは町屋のなかをお店にしているところも多いんだよ」

といったところ、

「めっちゃおしゃれ!」

「えっ、だれと行ったん?」

「それは言えないやん?」

「ひとりに決まってるやん」

「そりゃ、そうか〜」

と、新年早々、京都のおしゃれな町屋でひとり寂しく夜ご飯を食べる男認定をされてしまいました。

ええ。。。

2021年も例年通りの幕開けです。。。

下鴨神社で引いたおみくじは「吉」、

「願いごと 何にごともかなうが努力がかんじん」

「待人 来る」

「お産 安産する」

と書かれていたのですが。。。

さて、2021年の運命はいかに、という感じですが、読解の際、語彙を正確につかんでいくということは大切です。

面談の際、

「うちの子、読解力がないんです」

という相談を受けることが多いですが、原因を探っていくと、まず、語彙レベルでつまずいていることがけっこうあります。

英語で「単語」を知らないのに、「文」は読めないですよね。

どうやら、日本語であるということと、「読み方はわかる」ということで、

「音として読める」ということと、「意味がわかる」ということを勘違いしていたりするのです。

曇ったメガネで外ははっきり見えないのと同じで(マスクをしているとメガネものすごく曇りますよね)、はっきりしない単語がいっぱいでは、文章は読めないし、少しは読めても、文章の理解度、解像度が低いのです(なので、問題も解けない)。

語彙力というのは語彙の「量」(たくさん知っていること)もですが、「質」(その言葉を正確に理解していること)も大事です。

そして、「理解語彙」と「使用語彙」もちがいます。

子どもの読解力がないという時、まずは語彙力は大丈夫なのかな?というところからチェックしていってくださいね。

2021年、子どもたちの読解力がメキメキ育っていきますように。

そして、おみくじにあったように願いごとが何ごともかないますように。

自分でやる子になるために大事な3つのこと

新型コロナウイルスの影響で学校が休校になったり、習い事もお休みになったりと、どうにも心が落ち着かない日が続きますね。

 

箕面校ではその期間、医療に従事している方やひとりで子育てをされている方、共働きなどお仕事を休めない方などに向けて、学童のように教室を開放しているのですが、

 

この期間を、「自分で」「目的を決めて」「集中して短い時間で」勉強できるようになる時間にしてもらいたいなと、遊ぶだけでなく、自学をできるようになるための練習をしています。

 

やってみると、時間中、一言も話さずに、1日で1冊問題集を終わらせる子もいたりなど、なかなかいい感じの子たちが出ているので、そこでやっていることを書いてみたいと思います。

 

よかったら、お家で子どもが自分でやる子になる練習期間と決めてやってみてくださいね。

 

①    安全な空間をつくる

 

物事を自分からやろうとする力、自発性は安全な空間のなかで育まれます。

危険な環境、不安を感じる環境では育たないのですね。

 

新型コロナウイルスの感染が拡大していますが、ストレスというものもウイルスのように感染します。

心理学者のウィリアム・スティクスルード(William R. Stixrud)は「不安は伝染する」といいます。

 

想像してみると分かりますが、「落ち着いて!」って怒りながら言っている人が近くにいたら落ち着けないですよね(笑)

不安を感じている人のそばにいて、安心できるわけがないのです。

 

そんな風に、大人が感じている感情が子どもに大きく影響を与えます。

まわりにいる大人が、心理的に落ち着いている状態であることが大事です。

 

「いま自分が心理的に不安を感じているな」

「何だか心が疲れているな」

 

というときは、まずは深呼吸をしてみたり、ヨガや運動をしてみたり、仮眠をとれるようであればとってみたり、お笑いの動画を見てみたり、猫の動画を見てみたり……、

ため込みやすい人はカウンセリングなどを利用してもいいですね。

まずは自分の心を整える対処をしてみてください。それから、子どもの方に目を向けてください。

 

②    子どもにやることを決めさせる

 

朝、子どもたちが教室に来たとき、まずは、宿題などの課題としてやらなくちゃいけないものや、いまやっている問題集、やりたいことなど、持ってきたものを全部机の上に出してもらっています。

 

そして、

 

「先に遊びと勉強どっちがしたい?」

 

「じゃあ、まず、10:00〜10:50はみんなで勉強する時間にしようか」

 

「先にやらなくちゃいけないものやっちゃうか、あとでやるか、どっちがいい?」

 

と子どもたちに考えてもらい、

 

「ホワイトボードに書き出し、やることの見える化」

 

をしています。

 

そして、「じゃあ、先生は〜をする時間にするね」と、先生もみんなといっしょに課題をやる時間にし、同じ空間で、静かに課題に集中する時間にしています。

 

タイマーで「時間の見える化」もして、その時間は集中する時間に。

 

1年生の子たちも50分間一言もしゃべらないで座ってやってたりと大したものだなと感心します。

 

お家でやる場合、いつも通り学校の時間割に合わせるか、付箋にやることを書き出して、並び替えてスケジュールを決めていくのもいいですね。

 

③    遊びと運動を忘れない

 

座ってずっと何かをしているのは疲れます。

 

子どもだとなおさらです。低学年の子で30分もできたら大したものでしょう。

 

なので、タイマーが鳴ったら、「さあ休憩するよー!」とみんなで遊んだりすることに移ります。このときも時間を決めて。

 

(そう言っても、「あと、もうちょっとだから先にやっちゃう」という子も多いですが)

 

「これやろう〜」とカードゲームやボードゲームを持ってくる子や、本を読む子、持ってきたおやつを食べたりする子など様々ですが、このときは思いきり遊んでしまってください。

 

その時間でワーキングメモリが回復したりと、また集中できるようになっていきます。

 

また、子どもは遊びを通して創造力を育むだけでなく、様々なスキルを学びます。

グーグル創業者のラリー・ペイジやセルゲイ・ブリン、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス、

日本でも将棋の藤井聡太くんなどが遊びを通じて学ぶモンテッソーリ教育を受けたことは有名ですが、

遊びから、子どもたちは自発性や自律性、手先の器用さや空間的知能なども身につけていくのですね。

世界大学ランキングで2019年まで7年連続1位のMIT(マサチューセッツ工科大学)なども、学生たちの高度なイタズラの伝統で有名ですね。

(「MIT イタズラ」で検索してみてください。クリエイティブなイタズラの数々に感動します)

 

大事なのはメリハリをつけてやること。

勉強するときはして、遊ぶときは遊んで、寝るときは寝る。

 

普段、マルチタスクの癖がついてしまっているという子は、この時間に、一度にひとつのことに集中し、やりきってしまう力をつける習慣をつけてみてくださいね。

 

ではでは、また。

圧倒的な努力に頭が下がりました。。。

こんにちは。新留です。

2月24日(月)に、池田アゼリアホールで行われた『STUDIO WIND HEART』さんの発表会に行ってきました。

宝塚を目指す子たちが通る、非常に狭き門である宝塚音楽学校の入学を目指して、毎日、「夢を持つ」だけでなく「夢を絶対に叶える」ために、努力している子たちのお披露目の日。

 

先日、卒業生の女の子がお母さんといっしょに教室に来てくれ、

 

「今度、発表会があるから来て!」

 

と誘ってくれたのです。

 

1年生のときから教室に通ってくれ、「宝塚に入る」という大きな目標ができて、一生懸命努力し、勉強はもちろん、ピアノで全国大会にも。

 

キラキラした目をしていて、何だかオーラまで! ほんとに充実した毎日を過ごしているんだなとうれしく思いました。

 

当日は、この春から四天王寺中学に進学する女の子と、中学受験をするときも音楽は変わらずつづけ、無事、勉強も音楽も両立して合格、ただいま次の目標に向けて練習中の男の子の仲良し3人組もいっしょに。

 

終わったあと、ホールで出待ちをし、最後はキラキラした3人といっしょに記念撮影(キラキラ3人との対比がまるで陰と陽のよう……)。

 

みんな出会った頃とキャラは変わっていないけど、こうやっていっしょにRAKUTOで学んだ子たちが、自分の夢や目標を見つけて、文武両道、芸術も両立させながら、目を輝かせながら努力している姿、成長した姿を見られて、うれしい時間でした。

 

バレエだけでなく、ただいま勉強も中学に入ったらなかなかじっくりする時間もないだろうからと、いまの時期を使って先取りで中学3年分を勉強中。

 

脳の鍛え方や脳に合ったやり方は教えてあげられるけど、練習量は自分次第。

圧倒的な努力量に頭が下がる思いです^ ^

冬期講習終了!年始は1月7日から

12/26,27の2日間、

12/21,28の2日間、2019年最後の授業となる冬期講習を行いました。

 

今回の冬期講習のテーマは、

算数は「立方体の切断」

理科は「太陽・月・地球」

作文は「すいすい作文」。

 

図形の切断は得意な子と苦手な子がはっきりと分かれる分野。

 

今回の講座では、観察して、書いて考えてみて、動画を見て、つくって……と、正方形や長方形などの基本の形から始まり、三角形、台形、ひし形、五角形、六角形…図形の基礎を学習し、こことここを結んで切ったらどんな形になるかな?と書いてみたり、実際につくって、そこから法則を導き出したり。


かなり難しく、子どもたちからも「この図形はめっちゃ難しい!」と教室から大きな声が響いてきました。

 

「図形はセンス」

 

ともいわれますが、センスとはつくれるもの。今回の講座で、図形に興味を持ち、見る目とセンスが育っていったことと思います。

 

理科の天体の分野は、好きな子は自分で興味を持ちどんどん学んでいってくれますが、そうでないと、おもしろみもわからなく、理解していないと暗記だけになってしまうところ。

 

まずは身近な疑問から始め、仮説を立て、話し合い、スライドなどを使い学習しながら、自転や公転などの実際の動きをロールプレイなど、体感実験をたくさん行いながら学びました。

そして、理解した後は工作!

 

工作好きなみんなは習った知識を使いながら、自分のお気に入りの天体をつくっていました。

 

最後は作文。

 

作文というと、あまりきちんとした書き方を教えられないことも多く苦手にしている子が多い分野です。

「書く」以前に、「考える」ことが大事。

まずは、マインドマップや付箋を使って、書きたいことやアイデアを発想する練習から始め、すぐに見切り発車で書き出すのではなく、しっかりと構想を練ってから書くということを練習していきました。

普段、ぜんぜん作文書けない〜という子も、マインドマップや付箋を使ったら、どんどんとアイデアが!

「日記の書き方」のような身近な文章から始め、「もしも自分が〜だったら」という想像作文、そして、最後は写真を見ながら自分で登場人物や場面を設定し、創作文をつくるところまでやっていきました。

「もっと書く時間をちょうだい!」という子もたくさん出て、講義を含めた2時間の間に原稿用紙5枚以上、2000字を超える文章を書く子や1日で原稿用紙10枚近くの文章を書く子も。

「続きを書くから紙をちょうだい!」とお家用に原稿用紙をたくさん持って帰った子もいてびっくり。

たくさんの文を書き真っ黒になった手を見て、「おれの方が黒い〜」と自慢し合う場面もありました(笑)

うちの子がこれ書いたのですか!?と普段まったく書かない子が原稿用紙いっぱいに書いた文章を見て、びっくりする保護者さまもいて、子どもたちもうれしそうでした。

初めての子も、季節講習は毎回全部受講!という猛者の子もいましたが、最後は学年もクラスも関係なく、みんな仲良く。

集合写真も、やりきった顔やいい作品ができた!という満足感など、笑顔があふれていて、先生たちもとても嬉しくなりました。

参加してくださったみなさま、ご検討いただいていたみなさま、ありがとうございました。

年内最後の授業となりましたが、2020年も、子どもたちの才能も学力も伸びるように、そして、何より、勉強って楽しい!と思ってもらえるようにやっていきたいと思います。

興味のある方は、ぜひ、次回の講座を楽しみにしていてくださいね。

年始は1月7日からとなります。

2019年もありがとうございました。

みなさまにとっても、素敵なお正月、2020年になりますように!