こんにちは。
新留です。
昨日のこと。
子どもたちが帰るとき外にお見送りに行くと、保護者さまから、
「鉛筆ありがとうございました」
とお声がけいただきました。
何のことかな? と最初は思ったのですが、
思い返してみると、少し前、クラスの子どもたちに、神社に行ったときに見つけた鉛筆を配ったのでした。
何気なくプレゼントした鉛筆でしたが、英検を受験するときに、子どもがお守りのように持っていってくれたのだそう。
神棚に飾っていますと言ってくれた方もいらっしゃいましたが(ぜひ使ってくださいと言いましたが笑)、
そんなちょっとしたことで、大事にしてもらえたり、感謝されたりして、うれしいなと思いました。
さて、この感謝に関して、
「感謝の気持ちが大切」
「ごめんなさいより、ありがとう」
など、道徳的な話もありますが、じつは勉強をしていく上でも、なかなか大切な要素だったりします。
というのも、感謝の気持ちというのは、勉強をしていく上で大切な「自制心」に関わってくるのですね。
自制心が弱いと、やるべきことに取り組めなかったり、やっても続かなかったりします。
感謝の気持ちを持つことで、
目の前の誘惑ではなく、本当に大切なものに取り組む力を取り戻すことができるのです。
コーネル大学の心理学者によって行われた研究にこんなものがあります。
疲れた医師を対象に、架空の患者の情報をまとめたファイルを渡し、診断をしてもらいます。
そのとき、一部の医師には診断の前にプレゼントにアメをあげました。
他の医師たちには、医療に関わるものとして大切なことを改めて確認し、宣言してもらいます。
すると、プレゼントにアメをもらった医師たちは、
実際は実験が終わるまでアメを食べることはできなかったにもかかわらず、
患者を大切にすることを改めて認識させた医師たちよりも診断が正確になり、ファイルの中身の情報を収集し、適切に処理するために多くの時間を使ったのです。
いい感情って、熱心に努力することや、よい成果につながるのですね。
アメちゃんのすごい効果ではないですが、
(ひょっとしたら、カバンにアメを忍ばせてる率全国トップである(知らんけど)関西人は、人を育てる達人の集まりなのかもしれません(知らんけど))
何かをしたら交換条件としてあげる、というギブ&テイクよりも、
こうしましょう、こうした方がいいよ、これをしないと大変なことになるよという精神論よりも、
ちょっとしたおやつやプレゼントが先にあった方が、
やる気って出てきたりするものなのですね。
(もちろん、それがまわりが期待することをやってくれるとは限りませんが)
「子育ては自分を100%与えるというトレーニング」
「幸せになる最初のコツは、相手への期待を手放すこと」
というのを、以前、お世話になっている方から教えてもらいましたが、
「与えるときに交換条件になっていないか?」
「勝手に期待して、勝手に怒ったり悲しんだりしていないか?」
と考えることって、
日常生活やパートナーシップにおいてだけでなく、
子育てや教育でも大切なことなのかもしれませんね。
もちろん、勝手に期待して勝手に落ち込んだりすることもありますが(笑)
子どもたちも毎日いろんなことを練習しているように、毎日、練習です^ ^