こんにちは。
RAKUTOのにいどめです。
運動会が終わった子、もう直前!な子と様々ですが、
みんな教室でも、ちがう学校の子と「何やるの?」と演技を見せ合ったり、
たのしみながらがんばっています^ ^
先週の土曜日の午後から、先生3人で、近所の小学校に6年生の男の子の最後の運動会を見に行きました。
一生懸命な姿に涙腺が・・・終わった後、声をかける予定が、背中をポンと叩いただけで声にできませんでした・・・涙腺が弱すぎて困ります、、、
運動会って、ほんとにいいですよね。
今回は、最近、いい感じにやっているなと感じる子どもたちを見ていて気づいたことを、
『伸びている子の5つの特徴』としてまとめてみました。よかったら、参考にしてみてくださいね。
特徴①:どんどん間違えている
伸びているなと感じる子は、授業中によく発表をします。それが、たとえ、とんでもなく
間違っていたとしても(笑)
「間違えてもいい」
このマインド(スタンフォード大学心理学教授のキャロル・S・ドゥエックさんがいう、「Growth Mindset」)であることが、成長スピードを決めると言っても過言ではありません。
それは、このマインドを持っている子は、
「ひとは変われるし、成長できる」と思っており、
「失敗」を「一つの結果」、「必要な努力が足りなかっただけ」と考え、無力感に陥らず、学習をつづけることができるからです。
そして、このマインドは、今、将来的な成功のために、「IQ」や「才能」よりも重要だとわかっている力、「やり抜く力」の元になるとも言われています。
特徴②:毎週、問題集をやって見せに来ている
これは①にも関係することですが、間違えることを気にしないので、どんどん手が進みます。すると、たくさん行動するので、その分、「やったこと」、「できること」も増え、認めてもらう機会も増えます。そして、「これだけやった」という本当の自信もついていきます。
習熟度が上がると、自分ができることが増え、微妙な違いがわかったりすることがうれしかったり、おもしろかったりしますが、まだ、学習の初期段階においては、そういうものはわかりにくかったりします。ですので、自分がたのしいと思うものに対して、まわりがそれを認めたり、励ましたり、本人が達成感を感じたりすることが大切なのですね。
特徴③:あらゆることを学んでいる
「自分は文系(理系)」など気にせずに、あらゆることを学んでいます。
「蒔かぬ種は生えぬ」
ではありませんが、インプットがない限りは、興味を持つきっかけになりませんし、こんなことがしてみたい、こんな風にすればいいのでは?というアイデアも生まれません。
どの興味・関心の芽が出てくるかはわからないので、まずは、たくさんの興味・関心の種をまくことが大切です。
特徴④:たくさん本を読んでいる
これは③にも共通することですが、興味・関心の種をまくということと同時に、この時期
に言葉や用語がたくさん入っているということが大事です。ひとは言葉で理解し、考えるからです。
無印良品のアートディレクションをしているデザイナーの原研哉さんと、工業デザイナー の阿部雅世さんの対談本『なぜデザインなのか。』のなかに、
ある企業の工場で働いている人たちの仕事の能率があまりに悪く、試しに国語のテストをしてみたら、とてつもなく成績が悪かった。そこで、国語教育を始めると、俄然、仕事の能率がよくなったという話が出てくるのですが、
これに関して、原研哉さんは、
本を読むことにより、
「感受性が育まれ、感動の幅が生まれる」、
「言語は曖昧でデリケートなものに、輪郭を与える。輪郭が与えられないと曖昧なまま見過ごされてしまう」
とおっしゃっています。
また、明治大学文学部教授の齋藤孝さんは、著書『語彙力こそが教養である』のなかで、
「語彙が豊かになれば、見える世界が変わる」
「思考は、頭のなかで言葉を駆使して行われます。つまり、何かについてじっくり考えて意見を持つためには、先にたくさんの言葉をインプットすることが必要不可欠」
とおっしゃり、毎年、入学したばかりの大学1年生に、
「毎週、新書を3冊読むように」、
「その内容について発表してもらう」
とおっしゃっているそうです。
言葉を増やすことにより、受け取る量が増え、表現できる量も増える。そして、表現したものに対して、認めてもらったり、フィードバックをもらったりして、修正し、成長していくのですね。
特徴⑤:とりあえず笑顔
笑顔であるということは「リラックスしている」ということと同時に、「のびのびとたの
しんでいる」ということの証明です。
子どもたちを見ていておもしろいのは、笑顔の多い子はよく伸びるし、笑顔が増えてきた子は伸びたりするんですね。
たのしみ上手な子は、その場にあるもので、クリエイティブに遊びを考えたりしますし、勉強も遊びもスポーツも、いろんなことに挑戦するので、バランスよく脳も鍛えられます。
『やり抜く力』(アンジェラ・ダックワース)によると、スポーツ心理学者のジャン・コティさんは、最初の段階で「のびのびと」、「遊び」を通して興味を持ち、興味を深めておかないと、将来、悲惨な結果を招く恐れがあると突きとめたそう。まずは、「たのしんでいるか?」が大事なのですね。
以上、ホップクラスの子たちを見ていて、感じたことをまとめてみました。まずは、「マインドづくり」と「インプット」。よかったら、お家でのお子さまを観察するヒントにしてみてくださいね。
みんなが、これからも、のびのびと成長していってくれますように。
(にいどめ)