学びを助け合える友達を持つ。

以前、尊敬する方から「仕事はチームでやればいいんだよ」という考え方を聞いたとき、目からうろこが落ちました。

たしかに、仕事もプライベートも充実した方たちを観察してみると、自分の得意なことを活かし、協力して、最高のものをつくりあげています。

そこで疑問がわきました。

「あれ?でも、こどもの世界で求められているのは、協力ではなく競争。ひとりでいい点を取ることだな。ぜんぜん違う」

たのしそうに学び、どんどん伸びる子は、競争するより協力した方がいいことを体感で知っています。

授業で大事にしている、みんなで協力して考える、アイデアを出し合う、解く、というプロセス。

算数の問題などをやっていると、最初は「よし、勝った!」「負けた…」という子もいますが、慣れてくると、不思議と、自分のペースでどんどんやる子や、「どうやったの?教えて!」という教え合いが発生。協力する、高め合うという意識が芽生えてきます。

教える、説明するということは、一つ上の抽象度が必要とされる行為なので、教える方は考える力が鍛えられ、教えられる方も理解しようとし、考える力が鍛えられています。

今日も、こどもたちは難しい問題に協力して考えることに挑戦。「こうじゃない?」「なんで?」など教え合い。

また、マインドマップをかいているときにも、

「先生、そこの枝、逆の方がわかりやすいと思う~」
「ここのところ、字じゃなくて、絵にしてもいい~?」

など、たくさんのアイデアが。

もちろん、OK!

「どうやったらわかりやすいか?」
「どうやったら伝わりやすいか?」
「どうやったら見た目がきれいか?」

ステップの授業は、毎回がミニPDCA(Plan,Do,Check,Action)をグルグルと回しているよう。
マインドマップという思考ツールを使って、考える力のトレーニングをしています。

そして、その協力を通して、ちがうものも。

高学年の男の子や女の子だと、照れくささなどもあるものだと思いますが、いっしょに学ぶうちに、「○○くん」、「△△ちゃん」と名前で呼び合うようになりました(*^ ^*)

時々、照れてちがう呼び名に戻っているときもありますが(それがまたかわいい)すごく素敵な光景。

今日の最後にも、今週からスタートした宮沢賢治さんの文章を読んだことのある子と知らない子の間で、

「最後教えてあげようか~?」「いや!言わないで!」
「じゃあ、ちょっとだけ教えようか~?」「いや!…でも、ちょっとだけ…」

と、言いたい男の子、知りたい女の子の駆け引きが。たのしそう♪

これからも、協力を大事に学びを深め、それぞれの輝きを増していきますように☆

写真は、5年生のSちゃんの『太陽』に関するマインドマップ。自分で考えて、絵をたくさん取り入れるなど、工夫がいっぱいです(*^ v ^*)

DSC00814