レッテル、はってる?
火曜日は男だらけのホップ授業。
算数の時間、トランプ13枚が出てくる難問。
「これは2年生の子とかがアタマだけで考えるのは難しいよな~実際につくってみたらわかりやすいと思うけど…さて、こどもたちどうするかな?」
と問題文を読み、観察しようとすると、すぐに、目の前にあった紙をトランプに見立てての切り分けスタート!
「はやっ!!(゚ロ゚屮)屮」
想像を超える早さにびっくり。
それならと、
「いいね~!じゃあ、せっかくやから、いままでやったわり算とか分数のことを思い出して、同じ大きさのものをつくれるか挑戦してみ~」
というと、3年生の男の子は、ものさしで大きさをはかり、
「縦は3等分でしょー、えっと、横は13だから…」と、丁寧にオリジナルトランプを作成。
そして、実際に、モノを使いながら、動かしながら、問題に取り組み始めました!
最近やっているのは、「もう私はムリ」とお母さんが言ってしまうような一筋縄ではいかない問題ばかりですが、クリエイティブに取り組んでいます。
「ないならば、つくってしまえ、RAKUTOっ子」
ではないですが、たのもしい(*^.^*)
そして、男の子ばかり、毎週ドラマがあるのが火曜日(サスペンスではありませんが)。今日もたくさんの気づきが。
こどもたちから話を聞き、話し合い、関わっていく中で、「自分はこどもたちにレッテルを貼っていないかな?」と考える機会をもらいました。
レッテルを貼ると、こどもはその通りになってしまいます。
たとえば、「この子は悪い子なんだ」と思っていると、いつか悪さをするんじゃないかという目で見ているので、良いところは見逃します。
そして、ちょっとでも悪いところが目に付いたときは「ほらね!」としたり顔。こどもは言語化できるかできないかは別にして、無意識に、信頼されていないことを感じます。
これでは、やる気も出ない。
それに、「この子はきっといつか悪いことをするから…」そんな風に疑いの目で見られていたら、マジメにしたり、良いことをするのがバカらしくなります。
「悪い子」と見えるのは、自分のことを見てほしい、かまってほしい、という訴えかもしれない。何かおかしいよ!というのを教えてくれているのかもしれません。
至らないように見えるのは、才能の裏返しかもしれない。
ひょっとしたら、こちらが色メガネをかけて見ているということを教えてくれているのかもしれない、そんなことを改めて気づかされました。
「落ち着きがない」というのは、好奇心が旺盛ということの裏返しだし、たのしんでいこうよ!ということを教えてくれているのかもしれない。
「考えない」というのは、感じることを大事にしているのかもしれないし、考える機会をこちらが奪っているのかもしれない。
「ちょっかいをかけてくる、悪口を言ってくる」というのは、仲良くしたい!という愛情表現の裏返しかもしれないし、あなたにはすごい魅力があるんだよというのを教えてくれているのかもしれない。
本当に相手が感じてる気持ちは何なのか?色メガネをかけて相手を見ていないか、ネガティブなレッテルを貼っていないか?
こどもたちに気づかされ、改めて、クリアな目でこどもたちのことを見られるよう、気持ちを、心を整えようと思いました。
まわりは鏡。
こどもたちはほんとにピュアで、たくさんのことを教えてくれます。感謝ばかり。
授業後、最近のことを振り返り、週末、友達が話し出したとき、
「きっと、オチがないんだろうな…」とレッテルを貼り、クリアな心で聞いていなかったことを思い出しました。
反省…まだまだです。
いつもこどもたちの光を見てあげられるよう、精進いたします。
写真は算数の時間、実際にトランプをつくり考え中の様子。すごいです!